ゲームは終わり [音楽]
▼ゲームは終わり [DVD]
▼ゲームは終わり (解散記念実況盤)
なんと、五つの赤い風船の解散コンサート、DVDが出るんですね。
CD復刻も快挙でしたが、ビデオもねえ。
あやしげなビデオテープで見たことがありますが、DVDでねえ。
あの一番最初に斉藤哲夫さんが歌う「吉祥寺」。
胸が熱くなります。
なぎら健壱さんの、あの相撲取りのまわしが落ちる歌も、このコンサートの録音なんですよね。
DVDには入らないと思いますが。
→幻泉館日録:五つの赤い風船『ゲームは終わり』(1972年)
→幻泉館日録:「遠い空の彼方に」(1969年)
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夕陽行の伴は五つの赤い風船の「遠い空の彼方に」。
「西岡たかし・五つの赤い風船 CD-BOX」からの1枚が車のCDドライブに突っ込んであって、それを聴きながら浜へ行き来した。
この録音はたぶんURCの第一回配付アルバム『高田渡/五つの赤い風船』(1969年)からのものだろう。
ギターがまだ中川砂人(イサト)さんの時。
これがデビューとは信じられないほど、楽曲の完成度が高い。
デザイナー西岡たかしが、しっかりとしたコンテを作っていたのである。
最初に潮騒がコラージュされている。
そしてヴィブラフォーンのイントロ。
五つの赤い風船のアレンジでは、ヴィブラフォーンで海を表現することが多い。
「遠い空の彼方に」は「空」の歌のはずなのだが、海と空が分かちがたく結びついている。
やはり絵画的だなあと思う。
♪ 遠い空の彼方に 小さく青い島がうかぶ
♪ 私はいつも島をながめ この浜辺で夢を見る
「みんなと暮らし」、「小さなしあわせ」を夢見るのだが、突然夢の中に戦争が現われる。
「遠い空の彼方に」は戦争があるのだ。
この曲は「まぼろしの翼と共に」や「血まみれの鳩」と共に、風船らしい静かな反戦歌である。
いわゆるプロテストソングではないが、メッセージははっきりとしていて力強い。
「血まみれの鳩」はケネディ暗殺を契機に、代表曲「遠い世界に」は政界の黒い霧事件をきっかけに作ったのだそうな。
♪ いやな夢… あの国では 戦争が…
♪ 人々が 子供達が 泣き 幸せ どこに あるのだろう
フー子さん(藤原秀子さん)の言葉が、レコードのライナーノーツに載っている。
> 西岡さんの曲を初めて聞いた時、何曲か聞いたんですけど、
> これだけは、絶対歌いたいという曲がありました。
> その曲が風船を作ったのと違うかなと思うんです。
それが「遠い空の彼方に」である。
♪ 私はそっと ひざまずき
♪ みんなの幸せ 祈るんだ
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