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民主主義の学校 [映画]

CSの日本映画専門チャンネルで、今日から「戦後民主主義の原点~GHQがつくった日本映画」というシリーズが放映される。
珍しい映像なので、録画しておこうと思っている。

 →戦後民主主義の原点~GHQがつくった日本映画

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『こども議会』(1950年公開)
民主主義の精神とルールをある小学校の情景を通して示す教育映画。子供たちが議会を開いて意見を出し合い、ささやかな問題を自分たちの力で解決してゆく。雨具がない生徒が多いため雨の日は登校する生徒が少なく、授業もままならない小学校。子供たちはこども議会"を開いて意見を出し合い、雨具のない生徒が雨の日も登校できるよう自分たちで解決策を考え、実行に移す。演出はドキュメンタリー作家の丸山章治。"

『いとしき子らのために』(1950年公開)
地方の小学校を舞台に、民主教育建設の理想を謳いあげるストーリー形式の啓蒙映画。戦後民主主義の素晴らしさを日本の子供たちに分かりやすく教えるために制作された。戦前の軍隊式教育がまかり通っている時代錯誤な地方の小学校。現状に憤りを感じる二人の教師と、市民的良心の強い進歩的な考えを持つ用務員は協力して立ち上がる。彼らは町のボスとその子分に牛耳られた教育委員たちを駆逐して、子供たちに新しい教育を授ける。

『腰のまがる話』(1949年公開)
1949年に農林省の企画で制作された日本婦人の解放をテーマとした作品。演出は、岩波映画のTV番組シリーズ『たのしい科学』を手がけた桑野茂と、多数の女性解放ドキュメンタリーを撮った庵原周一。福祉の充実していない戦前の日本は、農村の女性たちに厳しい仕事を課し、彼女たちが老人になると見放すような社会だった。そんな日本女性の悲しい宿命も、戦後民主主義によって打ち破ることができると描かれている。

『働くものゝ苦情処理(安全燈)』(1950年公開)
労働者と資本家の間に生まれる紛争を、労働協約によって解決する段階を分かりやすく解説する短編作品。「瞼の母」の監督・衣笠十四三を演出に迎え、労働者を啓蒙する目的で制作された。

『働くものゝ權利』(1950年公開)
勤労者の権利が法律によってどのように守られているのかを解説する20分間の短編作品。演出は、東宝教育映画「ぼくらの教室」の脚本を執筆した西澤豪。日本が民主主義を受け入れてから数年、果たして庶民の生活は戦前よりもより良いものとなったのか?日本の労働基準局は勤労者の利益を守るために、実際はどんな仕事をしているのか?日頃はなじみのない法律や権利の意味について、映画は噛み砕いて解説する。
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安倍首相が第二次大戦後の日本の歴史をどの程度理解しているのか疑問だ。
日本国憲法が制定された後に合州国ではマッカーシー旋風が吹き荒れ、この映画が制作された頃に日本の占領政策は大きく方針を転換した。
日本国憲法が国家のあるべき姿を提示し、その実現に向けて努力する体制が確立することなど、その後はなかったのである。

安倍が脱却せよと言っている「戦後レジーム」とやらは、まさに彼の祖父が権力者として強行採決を行なっていた頃の体制にほかならない。
彼が馬鹿の一つ覚えのように強行採決を繰り返すのは、まったく矛盾しているのではないか。
異常な人気を呼んだ前首相の口吻を真似て「改革か、逆行か」と選挙で叫んでみせても、誰もそんなものには騙されない。

原爆症認定基準の見直しは大変結構なことだ。
だが、前首相が指示したハンセン病訴訟の控訴断念とは意味合いが違う。
安倍が久間防衛相の「原爆しょうがない」発言を擁護していたことは、みんなよく覚えているのだからね。

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