おにぎり食べたい [飲み食い]
私と同世代の男性が、死後一ヶ月ほど経って発見されたそうだ。
体が動かなくなって、腹が減って思い浮かべた食べ物は、おにぎり。
「おにぎり食べたい」
コンビニのおにぎりだろうか。
違うだろうな。
手でしっかりとにぎってもらったものだろう。
記憶の隅に残っている、あたたかいおにぎり。
夢の中のおにぎりを食べることはできない。
福祉事務所への恨み辛みを書き記す力も、もうそんなに残ってはいなかった。
精一杯の力を振り絞って、おにぎりが食べたいと書いたのだろう。
福祉を切り捨てるとは、こういうことなのだ。
前農水相、現農水相の金の遣い方が、頭をよぎる。
権力者だけに優しい、「美しい国」ニッポン。
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