個人的理由 [書籍と雑誌]
古本を買った。
『個人的理由 高田渡詩集』
もちろん渡さんが自費出版で出したものではなくて、ブロンズ社から出た方だ。
見たことがない本だと思い込んでいたが、実際に本が届いて思い出した。
高校生の僕は、確かにこの本を読んだ。
地方都市の駅近くにあった本屋さんへ自転車で行って、立ち読みをしたのだろう。
80年代にブロンズ社が倒産した後、在庫管理の手伝いをしたことがある。
その中には、この本はなかったはずだ。
あったら貰っていただろうから。
帯には、鼻持ちならないお洒落な若者が写っている。
立ち読みをしたころには、おじさんに見えた。
詩は「68年1月2日~」で始まり、「69年11月23日~」で終わっている。
二十歳の渡さん。
元々は当時の奥さんに当てて作られた詩集なのだという。
意外に散文的な詩が多いようだ。
巻末には、早川義夫さんが曲を付けた「シャンソン」や、「珈琲不演唱(コーヒーブルース)」の楽譜が載っている。
渡さんの墓標代わりにしようと思っている。
2006-12-20 10:26
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