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船乗りの歌 CHRONICLES #383 [ボブ・ディラン『クロニクルズ』]

千本浜 2004年4月24日

 →Chapter 5: River of Ice

ディランは友達になったコーナーのところで、他のレコードもよく聴きました。
ほとんどは、あのフォークウェイズが出したレコードだったそうです。
ディランが憧れていたレーベルです。

 →CHRONICLES #8 (Bob Dylan)

その中でも"Foc'sle Songs and Sea Shanties"というアルバムを繰り返して聴いたそうです。

"foc'sle"というのがわからないので辞書を引いたら、「forecastle(船首楼)」を発音通りに綴った語だそうです。
船首楼というのがまたわかりませんが、要するに船の前の方です。
前甲板や、その下の船員部屋。

"shanties"は前に出てきました。
結局両方とも船乗りの労働歌のようなものを指すようです。
マウンテン・ミュージックだけではなくて、海の歌も、カントリーのルーツなんですね。

 →CHRONICLES #87 鯨の歌

スミソニアンのサイトにありますな。

 →Foc'sle Songs and Shanties

ディランがタイトルを挙げているのは、次の3曲です。

101 - Ratcliffe Highway
105 - Haul Away Joe
205 - Hanging Johnny

上記サイトでちゃんと試聴できます。
ディランは少し曲名を間違えていますね。

立命館大学のサイトに、"Haul Away Joe"のことが出ていました。

 →船乗りと七つの海の歌

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帆船時代の船乗りにとって、歌は仕事に欠かせない重要なものでした。帆を揚げたり碇を揚げたりするたびに、水夫たちは並んでいっせいに綱を引き、または機械を押して回ります。全員の力をうまく合わせて能率よく仕事するには、歌で調子をとるのが一番だったのです。海の仕事歌を代表するのは、労働の呼吸が伝わるほどシンプルな「引き歌」です。「引け、引け、ともに引いて歌え*音楽1」 (音楽:"Haul Away, Joe" Party Songs / Sings and Playsより)と始まる歌では、これに「引け、引け、ジョー」というリフレインがついて1番の歌詞の全部になっています。
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スミソニアンのサイトでは書いてありませんが、ディランによればこのレコードではデイブ・ヴァン・ロンク(Dave Van Ronk)やロジャー・エイブラムズ(Roger Abrams)が歌って演奏しているのだそうです。

デイブ・ヴァン・ロンクの名前が懐かしいです。
フォークウェイズ、ガス灯、どちらも最初に読んだ時よりもずっと近しい名前になりました。

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