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それが人生というもの CHRONICLES #348 [ボブ・ディラン『クロニクルズ』]

 →[ I Love Sunset! 夕陽が好き!]
千本浜 2006年3月14日

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You live with what life deals you. We have to make things fit.

人は人生が配ってくれるカードで生きるものだ。ものごとをそれに合わせなければならない。
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ラノワと共同作業を始めた時のことを思い出して、こう言っているのです。

カードの喩えは、グリニッジビレッジのコーヒーハウスの楽屋でポーカーに興じるディラン青年の姿を思い出します。
あの頃はギャラを巻き上げられていたのです。
日本人にとっては、麻雀の配牌や自摸(ツモ)で喩えた方がわかりやすいですね。
ああ、もう何年麻雀をやっていないだろう。

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The voice on the record was never going to be the voice of the martyred man of constant sorrow, and I think in the beginning, Danny had to come to terms with that, and when he gave that notion up, that's when things started to work.

このレコードの声は、常に悲しみを抱いた殉教者ぶった男の声にはしないつもりだった。当初ダニーはそれと折り合いをつけなければならなかったのだと思う。そしてそんな考えを捨てた時、その時うまく行き始めたのだ。
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ラノワが当初ディランに望んでいた曲は、「戦争の親玉(Maters of War)」や「激しい雨が降ってくる(Hard Rain)」や「エデンの門(Gates of Eden)」のような曲でした。

 →時代は変わる CHRONICLES #342

あの段階でそういう曲を作っていたら、「常に悲しみを抱いた殉教者ぶった男」に成り下がってしまうとディランは感じるのでしょう。
そういう先入観をラノワが捨てた時に、二人はやっとうまく演奏を録音できるようになったのです。

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The songs were written to the glory of of man and not to his defeat, but all these songs added together doesn't even close to my whole vision of life.

このレコードの歌は人間の栄光に対して書かれたものであり、敗北に対して書かれたものではない。しかし、この歌をすべて一緒にしても、私の人生に対する見方全体には遠く及ばない。
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ただいまp.221です。

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