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時代は変わる CHRONICLES #342 [ボブ・ディラン『クロニクルズ』]

千本浜 2006年2月21日

録音を終えた時は、スタジオが炎に包まれていたかのように感じたそうです。
数ヶ月の間、それほど緊張していたのですね。
ラノワは約束どおりに、しっかりしたアルバムを作ってくれました。
ラノワはさらにディランのことを理解したがっていたけれど、ディランがそれを拒んでいたようでもあります。

ラノワは当初「戦争の親玉(Maters of War)」や「激しい雨が降ってくる(Hard Rain)」や「エデンの門(Gates of Eden)」のような曲を望んでいましたが、「そのような歌は状況の下で書かれたものであり、状況は決して繰り返すものではない」と、ディランは言っています。

 →bobdylan.com: Maters of War

 →bobdylan.com: A Hard Rain's A-Gonna Fall

 →bobdylan.com: Gates of Eden

リンク先をご覧になればわかりますが、前2曲は"The Freewheelin' Bob Dylan"(1963)、最後の曲は"Bringing It All Back Home"(1965)に入っていました。
ラノワは、いわば初期ディランの曲を望んでいたのです。
でも、そんな状況ではないよと言っているのです。

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I couldn't get to those kind of songs for him or anyone else. I had done it once, and once was enough. Someone would come along eventually who would have it again -- someone who could see into things, the truth of things -- not metaphorically, either -- but really see, like seeing into metal and making it melt, see it for what it was and reveal it for what it was with hard words and vicious insight.

彼のためにでも、他の誰のためにでも、僕はそんな歌にたどりつくことはできなかった。僕は一度そこへたどりついたことがあったが、それは一度で十分なのだった。結局はまたそこへたどりつく人が現われることだろう。ものごとを見抜くことができる、ものごとの真実が見える人物。比喩的にではなくて、実際に見える人物。金属の本質を見抜き、金属を溶かしてそれが何のためのものなのか明らかにするように、厳しい言葉と意地の悪い洞察力を使って。
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ディランが若い頃の自分を「厳しい言葉と意地の悪い洞察力を使って」と評しているようなのがおかしいです。

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