誤認逮捕 [日常雑記]
友部正人さんの「乾杯」。
浅間山荘事件の時の、新宿の夜を歌っている。
♪ 電気屋の前に30人ぐらいの人だかり 割り込んでぼくもその中に
♪ 「連合赤軍5人逮捕 泰子さんは無事救出されました」
♪ 金メダルでもとったかのようなアナウンサー
この「5人逮捕」が、どうも「誤認逮捕」に聞こえてしかたがない。
のどかな県は、その名前とは裏腹に冤罪事件の多かったところだ。
特に1950年代に起きた凶悪事件で、取り返しのつかない汚名を残している。
1948年 幸浦事件 4人連続強盗殺人死体遺棄
1950年 二俣事件 4人連続強盗殺人
1950年 小島事件 強盗殺人
1954年 島田事件 未成年者略取・殺人死体遺棄
1955年 丸正事件 殺人
1967年 袴田事件 強盗殺人
丸正事件の犯人とされた二人は最高裁で有罪判決を受けて服役し、再審請求中に死亡。
前にも書いたことだが、ホン・ヨンウンの「おいらトラックの運転手だったんだ」は、名誉回復されぬまま無念のうちに亡くなった、この李得賢さんのことを歌ったものだ。
もうい一人の鈴木一男さんの葬儀はうちの近所の、元労農派の市会議員さんの家でひっそりと行なわれた。
2003年8月に、テレビで袴田事件のドキュメンタリーを見たのだが、拘禁反応で袴田巌さんの神経は病んでしまったようだった。
袴田巌死刑囚のお姉さんの日常を描いた番組で、「テレメンタリー 弟…塀に引き裂かれた37年・袴田死刑囚の姉」。
その番組からも、もう二年近くが経ってしまった。
ひき逃げで中3の生徒が逮捕されて、その後「嫌疑なし」として釈放されたというニュースを読んで、思い出したことです。
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