デン助劇団最後の日 [音楽]
【追記】No.1
更新しました♪ [I Love Sunset!] 夕陽が好き!
CDを衝動買いしました。
なぎら健壱さんの『下町のこころ 東京のこっち側』。
最初は東京の下町限定発売だったというCD。
まあ、田舎者をばかにしてくれたわね。
私はNHKの朝の連続テレビ小説というのを見ないのですが、「こころ」というドラマをやっていたのですか?
それになぎらさん出てました?
その時に企画されたアルバムなんだそうです。
なぎら健壱さんはハンク・ウィリアムズに曲を捧げたりしている人なんですが、下町キッズでもありまして、東京の下町を歌った曲がいくつかあります。
それを集めて新曲「祭りの季節だ」を付け加えたのが、このアルバム。
「下町(まち)」という曲は好きなんだけど、この盤ではちょっと感情こめすぎて歌がべたべたしているような気がします。
オリジナルの方が好きだな。
でも、楽器の音はいい感じです。
♪ ここは下町向島 白鬚橋のあたり
♪ 明けゆく水面に聞いていた
♪ しじみ売りの声を
早慶レガッタが開かれる、あの辺りだ。
隅田川の桜もいいね。
♪ 浅草羽子板市の 余韻を朝に残す
♪ エノケン ロッパのいない町
♪ 静かに眠る町
続けて勝鬨橋、月島と、東京の下町を歌う。
下町はなぎらさんが育ったところ、育ててくれた町なのだ。
「上野パラダイス」の作詞者はルンペン大将、林光一さんだ。
「スカラー・ソング」は滝廉太郎「箱根の山」の古い替え歌。
大学生の時に生協で買った手帳に載っていた替え歌と雰囲気がよく似ている。
下町とかいて「まち」、上野が「のがみ」、詩が「うた」、こんな読み方が多いのはちょっと閉口です。
「のがみ」は許せるか。
詩と書いて「うた」は、手垢が付きすぎてると思います。
デン助さんなんて、今の若者は知らないよね。
エノケンは歴史に残る映画に出たけど、デン助さんはあくまでも浅草デン助劇団の人。
記憶に残るのは、1973年に市川崑監督の『股旅』に出ていたぐらいだろうか。
デン助劇団の最後の日を歌った曲が「四月十日の詩(うた)」。
副題が「-昭和四十八年 デン助劇団最後の日-」となってます。
昭和四十八年、つまり1973年4月10日の歌です。
歌の前に、デン助さんの娘、寿美ちゃんの語りが入ります。
寿美子こと、宮田圭子さんです。
「デン助さん、おとっつぁん、娘の寿美子、寿美ちゃんよ。
おとっつぁんがそちらに行ってから、もう三十年。
私もおとっつぁんより年をとってしまいました。」
寿美ちゃんによれば、きっと今もデン助さんは涙と人情のお芝居でみんなを笑わせている。
♪ 階段を一歩一歩あがる
♪ それも今日で終る
♪ ああ浅草の灯火が消える
♪ 今日ですべてが終る
その芝居が終わりを告げたのが、1973年なのである。
数年後に上京して、何度も浅草に行った。
どちらかというと仕事で出かけたことの方が多いだろうか。
毎年大晦日に国際劇場でやってたロックンロール・フェスティバルなんてのにも、バック・ステージ・パスをもらって行ったことがある。
ミチロウがサイレンを鳴らしたりしてた。
浅草に下町情緒はあったのだが、たとえばもう毎週日曜日に若者が遊びに行くというような場所ではなくなっていた。
七十年代、浅草は斜陽という言葉が似合う町になっていた。
おそらく1972年の転回点を体現した町の一つなのではないだろうか。
急速に日本が豊かになり、そして人情が失われていったのだ。
なぎら健壱
『下町のこころ 東京のこっち側』
1. 下町(まち)
2. 神田橋
3. 上野(のがみ)パラダイス
4. スカラーソング
5. 四月十日の詩
6. 休日・夢の中
7. 下町(まち)2
8. 祭りの季節だ
EMSEMBLE
定価:2000円+悪税
更新しました♪ [I Love Sunset!] 夕陽が好き!
CDを衝動買いしました。
なぎら健壱さんの『下町のこころ 東京のこっち側』。
最初は東京の下町限定発売だったというCD。
まあ、田舎者をばかにしてくれたわね。
私はNHKの朝の連続テレビ小説というのを見ないのですが、「こころ」というドラマをやっていたのですか?
それになぎらさん出てました?
その時に企画されたアルバムなんだそうです。
なぎら健壱さんはハンク・ウィリアムズに曲を捧げたりしている人なんですが、下町キッズでもありまして、東京の下町を歌った曲がいくつかあります。
それを集めて新曲「祭りの季節だ」を付け加えたのが、このアルバム。
「下町(まち)」という曲は好きなんだけど、この盤ではちょっと感情こめすぎて歌がべたべたしているような気がします。
オリジナルの方が好きだな。
でも、楽器の音はいい感じです。
♪ ここは下町向島 白鬚橋のあたり
♪ 明けゆく水面に聞いていた
♪ しじみ売りの声を
早慶レガッタが開かれる、あの辺りだ。
隅田川の桜もいいね。
♪ 浅草羽子板市の 余韻を朝に残す
♪ エノケン ロッパのいない町
♪ 静かに眠る町
続けて勝鬨橋、月島と、東京の下町を歌う。
下町はなぎらさんが育ったところ、育ててくれた町なのだ。
「上野パラダイス」の作詞者はルンペン大将、林光一さんだ。
「スカラー・ソング」は滝廉太郎「箱根の山」の古い替え歌。
大学生の時に生協で買った手帳に載っていた替え歌と雰囲気がよく似ている。
下町とかいて「まち」、上野が「のがみ」、詩が「うた」、こんな読み方が多いのはちょっと閉口です。
「のがみ」は許せるか。
詩と書いて「うた」は、手垢が付きすぎてると思います。
デン助さんなんて、今の若者は知らないよね。
エノケンは歴史に残る映画に出たけど、デン助さんはあくまでも浅草デン助劇団の人。
記憶に残るのは、1973年に市川崑監督の『股旅』に出ていたぐらいだろうか。
デン助劇団の最後の日を歌った曲が「四月十日の詩(うた)」。
副題が「-昭和四十八年 デン助劇団最後の日-」となってます。
昭和四十八年、つまり1973年4月10日の歌です。
歌の前に、デン助さんの娘、寿美ちゃんの語りが入ります。
寿美子こと、宮田圭子さんです。
「デン助さん、おとっつぁん、娘の寿美子、寿美ちゃんよ。
おとっつぁんがそちらに行ってから、もう三十年。
私もおとっつぁんより年をとってしまいました。」
寿美ちゃんによれば、きっと今もデン助さんは涙と人情のお芝居でみんなを笑わせている。
♪ 階段を一歩一歩あがる
♪ それも今日で終る
♪ ああ浅草の灯火が消える
♪ 今日ですべてが終る
その芝居が終わりを告げたのが、1973年なのである。
数年後に上京して、何度も浅草に行った。
どちらかというと仕事で出かけたことの方が多いだろうか。
毎年大晦日に国際劇場でやってたロックンロール・フェスティバルなんてのにも、バック・ステージ・パスをもらって行ったことがある。
ミチロウがサイレンを鳴らしたりしてた。
浅草に下町情緒はあったのだが、たとえばもう毎週日曜日に若者が遊びに行くというような場所ではなくなっていた。
七十年代、浅草は斜陽という言葉が似合う町になっていた。
おそらく1972年の転回点を体現した町の一つなのではないだろうか。
急速に日本が豊かになり、そして人情が失われていったのだ。
なぎら健壱
『下町のこころ 東京のこっち側』
1. 下町(まち)
2. 神田橋
3. 上野(のがみ)パラダイス
4. スカラーソング
5. 四月十日の詩
6. 休日・夢の中
7. 下町(まち)2
8. 祭りの季節だ
EMSEMBLE
定価:2000円+悪税
2004-03-07 03:09
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コメント(14)
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TITLE: Re:デン助劇団最後の日(03/07)
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こんばんは~。
若者でないので、デン助さん、知ってます。デン助劇場とかあった?父のあだ名がデン助でした。
ついでにスチャラカ社員とか思い出しました。てなもんや三度傘とか見てました。クラッカー食べながら。
なぎらさん、そういえば、出てました。おもしろいお父ちゃん役でした。
by chappi-chappi (2004-03-07 00:39)
TITLE: Re[1]:デン助劇団最後の日(03/07)
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chappi-chappiさん、こんばんは♪
chappiさんはお若いですから、きっと前世の記憶だと思いますよ。
「デン助劇場」はテレビでやってましたね。
当時の番組の特徴は、生中継だということです。
「スチャラカ社員」や「てなもんや三度笠」は日曜日のお楽しみでした。
あれ、生でやってたんですよね、すごい!
ドリフターズの「全員集合」は、ライブによってあの熱気を復活させたのだと思います。
「デン助」というキャラクターは、「カトちゃん」の原型のようでもありますね。
そうか、chappiさんのお父さんはデン助さんだったのか。
なにかを納得してしまいましたぞ。
by 幻泉館 主人 (2004-03-07 00:47)
TITLE: Re:デン助劇団最後の日(03/07)
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おはようございます。
デン助さんは劇場ではなくてTVで観た覚えがあります。
私は転勤で2年東京暮らしの経験があるのですが、借り上げ社宅探しの際、東京らしい所として深川あたりがいいかなと言ったら東京の親戚から、反対されました。
私のイメージする東京は深川とか墨東なんですが、これってかなり偏向してますか?
by Mドングリ (2004-03-07 09:09)
TITLE: Re:デン助劇団最後の日(03/07)
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昔、浅草は私の遊び場でした。伯母の住んでいた両国の家からはお化け煙突が見えました。仲良しのあきちゃんのお父さんは浅草の交番にいました。よく遊びに行きました。最も3歳から中学1年くらいだったかな?
朝は納豆売りの声で目を覚ましました。夕方は豆腐売りが来ましたね。時々反対の素もありました。今思うと1日2回来ていたのですね。
よく浅草寺裏でチャンバラごっこしてました。
想い出は突然、何かをきっかけにでてくるのですね。
今日はありがとうございます。昔のこと鮮明にでてきました。両国の伯母の家の近くにあった相撲部屋の自称「団子鼻関」がよく私をだいてくれました。高知に巡業の時も前の旅館に宿泊していたので一緒に遊んだ記憶があります。しかし、余りにも幼かったのでその関取の本当の四股名は知りません。もちろん部屋名も(++;)
残念でした。
母方の伯父(医者)の関係で、長谷川一夫さんにお会いしたことがあります。浅草料理屋だったと思うのですが・・。他にも何人か来たいましたが、やはり一番目立っていましたね。集まった人にお酒をついでいましたよ。伯母の三味線と伯父の唄(杵屋一門です)に合わせて舞い姿が艶やかでした。
by ゆうあい工房ママ (2004-03-07 09:22)
TITLE: Re:デン助劇団最後の日(03/07)
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北九州で小学生の頃、土曜日、学校から帰ると、やってましたね、「デン助劇場」。
ガキでしたが、なぜか楽しみにしていて、毎週見ていました。
なぎらさん、Jフォークの伝道師として好きな人だけど、歌手としては、声がフォークっぽくないなあ。
by えいひこ (2004-03-07 09:54)
TITLE: Re[1]:デン助劇団最後の日(03/07)
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Mドングリさん、こんにちは♪
すみません、私もテレビで見ただけです。
国木田独歩の『武蔵野』では、渋谷あたりから武蔵野だということになってます。
急速に西の方が拓かれたのですね。
浅草が、渋谷や新宿の方に移った感じなんでしょう。
by 幻泉館 主人 (2004-03-07 10:05)
TITLE: Re[1]:デン助劇団最後の日(03/07)
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ゆうあい工房ママさん、こんにちは♪
お化け煙突懐かしいです。
本願寺の本堂の下が出版社の倉庫になっていたので、毎週のように出かけていました。
元納骨堂だという噂がありましたが、さて?
「団子鼻関」、いい人だったんでしょうね。
by 幻泉館 主人 (2004-03-07 10:09)
TITLE: Re[1]:デン助劇団最後の日(03/07)
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えいひこさん、こんにちは♪
>なぎらさん、Jフォークの伝道師として好きな人だけど、歌手としては、声がフォークっぽくないなあ。
なるほど、今は「Jフォーク」という言い方があるのですね。
まあ、声には好き嫌いがあるので。
以前より歌い方がちょっとねちっこくなったような気がします。
by 幻泉館 主人 (2004-03-07 10:13)
TITLE: Re:デン助劇団最後の日(03/07)
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「下町のこころ」で一瞬下心を想像してしまいました。私ヘンな病気かもしれないです。
こっちで就職せずに福岡にずっと住んでいたら。。。「向島」「浅草」なんて地名はピンと来ないでしょうけど、歌詞を見て作者の気持ちが少しだけ想像できるようにまでなりました。
とはいえ、下町っ子ではないので・・・「生まれ育った地を想う心」みたいな部分への共感です。
下町限定発売って凄いですね。物凄いプレミアを狙ったのかもしれませんが。。。下町に合わせてくどーく歌ったのかしら?
私もNHKの連ドラは久しく見ていませんが、沢口靖子さんが若い頃に演じた「恋はラムネ色??」は衝撃的でした。当時の私には美しすぎて「お姫様」に見えました。今でもあんなにキレイなのに、タンスにゴンなんてやっているので、悲しいです。
by じゃんばらや5933 (2004-03-07 22:59)
TITLE: Re[1]:デン助劇団最後の日(03/07)
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じゃんばらや5933さん、こんばんは♪
>「下町のこころ」で一瞬下心を想像してしまいました。私ヘンな病気かもしれないです。
それはヘンな病気です、ハイ。
>下町限定発売って凄いですね。物凄いプレミアを狙ったのかもしれませんが。。。下町に合わせてくどーく歌ったのかしら?
なるほど。
でも、年のせいかもしれませんね。
かなり古い曲が多いです。
>今でもあんなにキレイなのに、タンスにゴンなんてやっているので、悲しいです。
えと、ワタクシの場合はタンスにゴンやってくれてる方が好感度高いです♪
by 幻泉館 主人 (2004-03-08 01:03)
TITLE: Re:デン助劇団最後の日(03/07)
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はじめまして!
まさかここでデン助さんの名前を発見するとは!
嬉しくてカキコしてます。
圭子さん、もうすぐ誕生日なんですよ~♪
by アフロひろぞう (2004-03-08 23:56)
TITLE: Re[1]:デン助劇団最後の日(03/07)
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アフロひろぞうさん、こんばんは♪
>はじめまして!
>まさかここでデン助さんの名前を発見するとは!
>嬉しくてカキコしてます。
>圭子さん、もうすぐ誕生日なんですよ~♪
by 幻泉館 主人 (2004-03-09 00:59)
TITLE: Re:デン助劇団最後の日(03/07)
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PASS:
なぎら健壱さんの書いた
「下町小僧」という本は30年代の子供の様子が書かれていて面白いそうです
その舞台となった月島 佃島 築地を歩いてきました
昭和初期の町並みが残っていたりして
タイムスリップの気分がちょっとだけ
味わえました
アルバムもあるのですね・・・
「こころ」は見ていたのだけれど
どこに出ていたのだろう
by らいばあ (2004-03-13 12:29)
TITLE: Re[1]:デン助劇団最後の日(03/07)
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らいばあさん、こんにちは♪
>なぎら健壱さんの書いた
>「下町小僧」という本は30年代の子供の様子が書かれていて面白いそうです
はい、持っておりますよ~
>その舞台となった月島 佃島 築地を歩いてきました
>昭和初期の町並みが残っていたりして
>タイムスリップの気分がちょっとだけ
>味わえました
おお、本当に歩いてらしたんですね。
いいなあ。
下町、好きです。
地方都市ですが、小さなころ下町の人情に囲まれて育ちました。
by 幻泉館 主人 (2004-03-13 12:44)