ねこに未来はない [書籍と雑誌]
ときどきふっと思い浮かぶ言葉がある。
その一つは、たとえば「ねこに未来はない」だったりする。
長田弘さんの本だったな。
猫なんか飼い始めるず~っと前に読んだ。
林美雄さん?
違うな、小島一慶さんのパック・イン・ミュージックで紹介しているのを聴いて読んだんだ。
ということは高校生のころかしら。
三十年前?
猫には未来を考える能力がないということが書いてあって、そこだけ強烈に憶えてる。
本当かどうか知らない。
ヒナに聞いてもわからない。
確かに考えてなさそうではある。
「ねこに未来はない」という言葉が思い浮かぶとき、それは猫のことを考えているのではない。
「ぼくに未来はない」と、自分のことを考えているのだ。
残念ながら、僕には未来を考える能力がある。
だからキツイんだ。
本当に未来がないんだから。
だから、普段は考えないふりをしている。
疲れているのだろう。
お花畑のように見える山道を下る、少年と少女の姿が思い浮かぶ。
小さな少年が、もう少し大柄な少女を背負ってゆっくり歩いていく。
「のう キクチ サヨコ」
「うん」
「眠れや……」
僕はシンデンのマサジではない。
山を下りなければならないキクチサヨコに同化している。
でも、下りなければならないのか?
二人の姿は山の風景に融け込んでいるではないか。
「眠れや……」
僕の前にマサジの小さな背中はない。
幻泉館 本館
NEWS23「金曜深夜便」でCoccoのコンサートの様子を流していた。
8/15那覇中学校、200人の子供たちと一緒に「Heaven’s Hell」。
あ、1曲だけ?
もう二年半も経つのか。
その一つは、たとえば「ねこに未来はない」だったりする。
長田弘さんの本だったな。
猫なんか飼い始めるず~っと前に読んだ。
林美雄さん?
違うな、小島一慶さんのパック・イン・ミュージックで紹介しているのを聴いて読んだんだ。
ということは高校生のころかしら。
三十年前?
猫には未来を考える能力がないということが書いてあって、そこだけ強烈に憶えてる。
本当かどうか知らない。
ヒナに聞いてもわからない。
確かに考えてなさそうではある。
「ねこに未来はない」という言葉が思い浮かぶとき、それは猫のことを考えているのではない。
「ぼくに未来はない」と、自分のことを考えているのだ。
残念ながら、僕には未来を考える能力がある。
だからキツイんだ。
本当に未来がないんだから。
だから、普段は考えないふりをしている。
疲れているのだろう。
お花畑のように見える山道を下る、少年と少女の姿が思い浮かぶ。
小さな少年が、もう少し大柄な少女を背負ってゆっくり歩いていく。
「のう キクチ サヨコ」
「うん」
「眠れや……」
僕はシンデンのマサジではない。
山を下りなければならないキクチサヨコに同化している。
でも、下りなければならないのか?
二人の姿は山の風景に融け込んでいるではないか。
「眠れや……」
僕の前にマサジの小さな背中はない。
幻泉館 本館
NEWS23「金曜深夜便」でCoccoのコンサートの様子を流していた。
8/15那覇中学校、200人の子供たちと一緒に「Heaven’s Hell」。
あ、1曲だけ?
もう二年半も経つのか。
2003-09-06 00:00
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