雨中落花 [日常雑記]
満開の梅の花で雨が降っているのだから梅雨と言いたくなるんだが、それは違う。
紅梅が散り始めて、白梅が咲き出した。
白梅の方はしっかりと実を付ける。
この白梅は、小学校の卒業式の時にもらった苗木を植えたものだから、もう結構な樹齢だ。
植えることのできない生徒のことは考えなかったのかね。
家の庭で苗木を持った、卒業式当日の写真がどこかにあるはずだ。
進学する地域の中学校では坊主刈りにしなければならかったので、とても憂鬱だった。
入学式の直前まで髪を切らなかった。
親父様がバリカンでがりがり刈ってくれた。
髪が抜けて痛かった。
バリカンには何もゲタを履かせていなかったので、五分刈りどころではない、五厘といってたやつか。
小さな頃によくおできをこさえていたので、なんだか小さなじゃりっぱげがたくさんあって、悲しかった。
結局は「それが中学生らしい」からというのが、坊主刈りにしなければならない理由だった。
わけわからんわ。
市内でも坊ちゃん刈りでよいという中学校もあったのに。
急にその時の怒りを思い出したぞ。
ちゅくしょう、マルガリータ。
軍隊、学校、刑務所。
理不尽な校則の反動で、中学を卒業してからずっと長髪だ。
齢を重ねて、ずいぶん髪が細く少なくなってきた。
おかげでもう何年も床屋に行っていない。
昔なら、爆発頭になっていたことだろう。
からまってブラシが通らなくなったところを、鋏でチョキンと切ってるだけだ。
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