JAPAN'S NUCLEAR NIGHTMARE [反原発]
古い朝日ジャーナルを引っ張りだそうと雑誌の山を漁っていたら、これまた古いTIME誌が出てきました。
表紙を見てぎょっとしたのです。
一瞬「今」のことかと思いました。
"JAPAN'S NUCLEAR NIGHTMARE"
え?
1999年10月11日号。
英語誌ですが、本国とは違う内容の日本版です。
この時の外の国の表紙は、どうだったんでしょう。
ここで核の悪夢と言っているのは、東海村臨界事故のことです。
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TOO
HOT TO
HANDLE
A radioactive accident in Japan triggers concerns
about the nation's dependence on nuclear
power -- and its inability to deal with crises
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「原子力に依存しすぎ、そして危機を処理する能力がない」と、いきなり指摘されてます。
「青い閃光がその最初の合図だった。」
どうしてこの時真剣に事故処理能力を向上させなかったのでしょう。
危機管理を検討しなおさなかったのでしょう。
人間は時にとんでもないほど単純な間違いを犯すものだということを、なぜ学習しなかったのでしょうか。
▼Wikipedia: 東海村JCO臨界事故
白い化学防護服を着て交通規制をしている警官。
喉に線量計を当てられる男の子。
まるで福島の写真のようですが、自動車は水戸ナンバーです。
最後に崩落した原子力建屋の白黒写真があります。
これも福島のように見えますが、チェルノブイリの写真です。
人間という生き物が愚かだということではないでしょう。
日本の電力事業が愚かな選択をしてきたということにすぎません。
でも、どうして止められなかったのか、引き返せなかったのか、とても悔しいです。
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