竹輪の友 [日常雑記]
寝ぼけたまま車に飛び乗る。
ちくしょう、寝過ごした。
こういう時にかぎって、通学の高校生が多かったりするのだ。
細い生活道路に、自転車がのんびりと広がってゆっくりと走っている。
「並んで走るんじゃねえよ」
実際に声に出している自分に少し驚く。
「竹輪の友」という言葉が頭に思い浮かぶ。
半分眠っている証拠だな。
「竹」に意味はない。
自分が高校生だったころ、自転車の二人乗りをしていて教師に捕まったことを思い出す。
その友達からLPレコードを借りて、そして三十年以上も経った今もまだ借りたままなのだ。
チーズやキュウリを細長く切って竹輪の穴に差し込んで、斜めに切る。
これでつまみが一品できあがり。
学生時代によく食べた。
そんなことまで思い出す。
「ちくりんのしちけんじん」
声に出して言ってみる。
「竹輪の七賢人」。
我々のことだろう。
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