人の血をすうダニ [反戦]
朝日新聞夕刊掲載の「ニッポン人脈記」は「大逆事件残照」。
→asahi.com: ニッポン人脈記
連載8回目の今日(5/28)は、ブリキ缶で爆裂弾を作った宮下太吉と、宮下に大きな影響を与えたとされる内山愚堂の話だ。
自分で活字を組んで秘密出版を始めた愚堂が最初に作ったのは、「無政府共産--小作人ハナゼ苦シイカ」。
「なぜにおまいは、貧乏する。ワケをしらずば、きかしやうか。天子金もち、大地主。人の血をすふ、ダニがおる」
刑死した愚堂を、曹洞宗の宗門は僧籍を剥奪して永久追放した。
それから83年後の1993年、曹洞宗は処分を取り消し、愚堂の名誉回復をする。
処刑された時、内山愚堂はまだ36歳だった。
愚堂を駆り立てた直接のきっかけは、日露戦争の戦死家族の哀れだったという。
→大逆事件 大逆罪・爆発物取締罰則弾圧による国家テロリズム
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