水俣 患者さんとその世界 [テレビ]
昨日の新聞テレビ欄、NHK教育テレビは午後11時のところに「放送休止のおしらせ」が書いてある。
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放送休止のおしらせ
(11.03終了)
【あすは "CO2削減ライトダウンキャンペーン・七夕ライトダウン" が日本中で行なわれます・NHK教育テレビではこのキャンペーンに賛同し、11時3分で放送を終了します】
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なんか変でないかい?
NHK総合や、NHK衛星第1、NHK衛星第2は賛同しないんかい。
そりゃ全英オープン、ウィンブルドンの男子シングルス決勝は生放送しないと抗議の電話など殺到するかもしれない。
でも、「キャンペーン」としてはその方が効果的じゃないか。
というか、NHK教育テレビが「このキャンペーンに賛同し」ているのなら、まさに今夜7月7日の午後8時から10時、放送を休止してはいかがか。
少し前にNHKのエコロジー啓発番組みたいなのを観たのだが、自治体による分別収集など一切無視した、実に中途半端なやっつけ番組だった。
NHKは豊富な制作費を実に無駄遣いするものだなあと感じましたよ。
土曜の深夜、NHKの衛星第2放送で、土本典昭監督の『水俣 患者さんとその世界』を放映してくれた。
直前に気付いて良かった。
学生時代に上映会で観た映画だ。
ずっと忘れていた人たちの姿が映し出される。
特に胎児性水俣病の患者さんたちの姿は印象が強かったのだろう。
人なつこい笑顔の少年、お人形のような少女、ユージン・スミスの写真で有名な母娘。
懐かしい村で、懐かしい人達と再会したようだ。
あ、石牟礼道子さんだ。
「怨」のノボリ。
持鈴を鳴らし、泣きながら御詠歌を唱和して、チッソの株主総会に臨む患者さんたち。
権威や権力を総動員して水俣病を覆い隠そうとした企業の姿が生々しい。
そう、今の言葉で言えば、非常に悪質な「偽装」をしていたのだ。
ありがたい放映だった。
「記録映画作家・土本典昭さんをしのぶ」という冠が残念である。
この手の放送は、たいてい深夜だ。
いわゆるゴールデンの時間帯には、くだらない番組をやるからね。
深夜放送をなくされると困るなあ。
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