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魚釣りブルース CHRONICLES #476 [ボブ・ディラン『クロニクルズ』]

千本浜 2007年2月27日

 →Chapter 5: River of Ice

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Johnson's voice and guitar were ringing the room and I was mixed up in it. Didn't see how anybody couldn't be. But Dave wasn't.

ジョンソンの声とギターが部屋を鳴り響かせ、僕はその中に浸った。それに浸らない者なんているはずがなかった。でも、デイヴは浸らなかった。
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ディランはロバート・ジョンソンのギターと歌に酔いしれたのですが、デイヴ・ヴァン・ロンクはそうでもなかったようです。
ジョンソンはそれほど独創的ではなくて、元歌は何であるといったようなことを指摘し続けます。

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I knew what he meant, but I thought just the opposite. I thought Johnson was as original as could be, didn't think him or his songs could be compared to anything. Dave later played some sides by Leroy Carr and Skip James and Henry Thomas, and said, "See what I mean?" I did see what he meant, but Woody had taken a lot of old Carter Family songs and put his own spin on them, too, so I didn't think much of whatever it meant.

デイヴの言いたいことはわかったが、僕はその正反対だと思った。ジョンソンはこの上もなく独創的で、彼や彼の歌に比肩できるものなどいないと思った。デイヴはその後でリロイ・カーとスキップ・ジェイムズとヘンリー・トーマスのレコードをかけて、「俺の言いたいことがわかるだろ?」と言った。言いたいことはわかるけれど、でもウディだってカーター・ファミリーの歌をたくさん採り上げて、独特の解釈をしていたのだから、デイヴの言いたいことをあまり重視しなかった。
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このあたりのことは、高田渡という良い例が身近にありますね。
渡さんの歌の元歌が何であるかわかると、とても嬉しいものですが、でも高田渡の世界が独創的なものであったことは確かです。

人が歌う歌というものは、元々そういうところが多いのではないでしょうか。
昨今の若者向け流行歌の「パクリ」とは違うように思います。
あれは金儲けですから。

 →Wikipedia: Leroy Carr

 →Skip James 解説

 →Nehemiah Curtis "Skip" James - Delta School

 →YouTube - Skip James sings "Crow Jane"

 →Wikipedia: Henry Thomas (blues musician)

 →Henry Thomas - Complete Recorded Works


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