珈琲不演唱(コーヒーブルース) [音楽]
『ベストライヴ』高田渡(1999年)の初回プレスCDを貸してくださった方がいたので、やっと削られた3曲を聴くことができました。
さて、どこに問題があったのでしょう。
[DISK 2]
15. コーヒーブルース
16. 自由な奴
17. 新わからない節
この3曲は渋谷ジャンジャン(1998.01.26)ンでのライブだそうです。
音が悪いように思いますが、そんなことはトラックダウン以前にわかっていたでしょうから、たぶん削除した主な理由ではないと思います。
歌や演奏の水準が低いということでもないでしょう。
渡さんの語りと歌詞のどこかに問題があるのだと思います。
CD二枚目の15曲目、まずイントロ中には「コーヒーブルースという歌がありましたが」と言うだけです。
歌はおなじみの「珈琲不演唱(コーヒーブルース)」で、まったく問題ないと思います。
ここまでで約4分のトラックの半分程度。
残り半分の2分間は、渡さんの語りが続きます。
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どうもありがとう。
(拍手)
ガラッとムードが一変しますが。ホントに飲まなくなりましたが。相当飲んでたんだなあと思ってますが。今ま、ちょっと飲んでもういいやと思って、飽きちゃう。
前は朝起きると、水代わりという感じで飲んでました。二日酔いというのはしたことがありませんですね。抜ける間がないんですねえ。それで、今、まあ、最近知ったんですが、もう十年ぐらい前に耳の手術をした時に、まあ、一ヶ月ぐらい入ってたんですけども、手術の時に、手術室に行く前にですね、麻酔を二本ぐらい打つんだそうですね、それでだいたいはそこで眠っちゃうんだそうですね。そのまま手術台に乗ったまま行っちゃって、目が、ま、目覚めると、手術が済んでるというんですが。あたしの場合はずっと目が覚めてましてね、後で聞いたら、麻酔が効いてなかったということでね。
ですから、手術してる最中も、ザクザクという音が全部聞こえてまして。耳の掃除ですから、ドリルとか、ノミとかね、あの、中のものを吸い出すようなバキュームカーみたいな音がガンガン鳴ってる。下手なロックバンドが4つぐらい一緒に鳴ってるようなもんで。で、どうでしたかって言われて、うるさいですって言ったんです。
え~、永山則夫という人の『無知の涙』という、すごい素晴らしい本が昔あったんですが、その永山則夫の詩を二つほど歌います。
「自由な奴」という。
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二つというのだから、当日は「ミミズのうた」も歌ったんでしょうか。
「自由な奴」は『FISHIN' ON SUNDAY』(1976年)に入っていて、2003年に出たCDが今も普通に買えます。
これもおそらく歌自体は問題ないでしょう。
その後に入っている渡さんの語りは15秒未満で、やはりまったく問題ないようです。
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(拍手)
えー、明治の詩なんですが、唖蝉坊という人の詩です。「新わからない節」というのがありまして。ほとんど現在も一緒のように聞かれます。もう八十年ぐらい前の詩だと思いますが。
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ということは、最後の「新わからない節」の歌詞か語りに問題があったんでしょうか。
それはまた、明日のココロだ~!
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