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名残柿 [飲み食い]


柿の実を採りに幻泉館大菜園へ出かけた。
全部採ってしまうつもりが、途中で雨が降ってきたので少し残して帰ってきた。
まだ数えていないが、採ったのは二百から三百の間ぐらい。
あと五十ぐらいは木に残っているだろう。

木守柿

小さい頃から、柿の実を採る時は一つだけ残すのだと言われてきた。
残された柿を木守柿というそうだ。
木守(こもり)は、庭園などの樹木の番人のこと。
枕草子にも出てくる。

と思ってGoogleで検索したら、これがいろいろな読み方をするらしい。
わざわざ読みを振ってあるので、それぞれ根拠があるのだろう。

 →木守柿(こもりがき) 私の民俗的体験

 →季語の研究:木守柿(きもりがき)
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柿は秋のものであるが、冬になり枝の高い所にぽつんと一つだけ実を残してあるのを見かけることがある。来年もよく実がつくようにという、まじないとも祈りとも言われている。また、小鳥の分をとってあるのだとも言う。「木守り」とはつまり、幸魂(さちだま)の信仰によるもので次の新生を、祈り、うながしているのである。
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 →柿あれこれ:木守(きまもり)
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「木守」とは木の番人、木に残しておく果実、最後に残ったもの、の3つの意味があります。来年の豊作を願って1個だけ木の上に残しておくことが、いつしか木に上に残った柿をさすようになりました。俳句でも「木守柿留守居の老の一人なる(松山鵜川)」「柿一つ残して太き幹下りる(原 裕)」木守柿を季題にしたものが見受けられます。
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正解というのはないのだろう。
どの読み方でも意味がわかるし、風情がある。

「布施柿」という言い方もある。
一つは鳥のために、また一つは旅人のためにといったような話。
共同体が、はみだした者もその中に生かしておいてくれた、そんな名残もあるのかもしれない。

「名残柿」などという言葉が頭に浮かんだが、もちろんそんな言葉はない。

BlogPet 反戦 その3
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