紺碧の空 [音楽]
甲子園の決勝再試合はテレビで見ることができなかったので、夜帰宅してあわててテレビを点けた。
口の曲がった政治家が偉そうに話している。
お前なんか見たくないわ。
ビートルズが来た時の様子をやっている番組を見ながら、時々チャンネルを変えてみる。
ああ、まだかな。
優勝校とは直接縁はないのだが、ユニフォームと応援歌がとても懐かしいんだ。
♪ 紺碧の空 仰ぐ日輪
いい歌だなと思う。
いや、いい歌なのかどうか、本当はよくわからなくなってる。
そんな判断はできない歌なんだ。
あの70年代。
旧制中学から改組されたという高校は、なんだか応援歌がたくさんあった。
新入生の通過儀礼として「応援練習」で7つだか8つだかの歌を覚えさせられる。
漢文から剽窃した歌詞を繋ぎあわせた、たかが替え歌じゃないかと、マジメに覚えなかったので、ちょっと苦労することになった。
それから一ヵ月ぐらいしてから、今度は運動会の応援練習をした。
赤軍と白軍に分かれて応援合戦をするのだ。
赤軍の第一応援歌は慶應義塾大学「若き血」の替え歌で「赤き血」。
白軍は「紺碧の空」の替え歌だった。
もちろんコンバットマーチもやるのである。
「紺碧の空」の空の色が本当はどんな色なのかは知らない。
70年代の神宮球場の空の色。
あれが私の「紺碧の空」だ。
野球の試合が終われば、まだ明るいうちから、だらだらと新宿歌舞伎町に歩いていく。
そう、大いなる時間の浪費。
およそ愛校心なんて微塵もないのだけど。
楽しかったな。
おめでとう、早稲田実業!
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