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愛と恐怖のファシズム CHRONICLES #192 [ボブ・ディラン『クロニクルズ』]

千本浜 2005年2月15日

私はまったく知らないのですが、どうも今は記憶術で売っているらしいハリー・ローレイン(Harry Lorayne)という人は、ベストセラーを連発する有名人のようですね。
改行して、突然マキャベリのことを書き始めます。
ハリー・ローレインは、マキャベリほどではないというのです。
この二人を普通に較べてしまうのが実にディランですな。

そう、二十歳前にレイとクローイのところで厄介になっていたころ、ディランはマキャベリの『君主(The Prince)』を読んでいましたね。

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Most of what Machiavelli said made sense, but certain things stick out wrong -- like when he offers the wisdom that it's better to be feared than loved, it kind of makes you wonder if Machiavelli was thinking big. I know what he meant, but sometimes in life, someone who is loved can inspire more fear than Machiavelli ever dreamed of.
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最後の文は、人生を語る時のO.ヘンリーを思い出します。

「愛されている者の方が、マキャベリが想像したよりもずっと大きな恐怖を煽ることがある」

愛する人には、やはり愛されたいものです。
それを失いそうになった時の、恐怖の目。

遠い昔に見たことがあるような気がします。
私もいつかそんな目をしたことがあるのかもしれません。

なぜそんなことをという陰惨な事件が報道されると、きっとそんな目をして犯行が行なわれたのではないかと想像することがあります。

1931年の満州事変(柳条湖事件)からの戦争を、15年戦争と呼ぶことがあります。
恐怖だけで国民をそんな長い期間戦争に駆り立て続けることはできません。
臣民が"The Prince"の慈愛を受けたいと思ったからこそ、侵略戦争は続いたのでしょう。

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