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夢の印税生活 CHRONICLES #167 [ボブ・ディラン『クロニクルズ』]

千本浜 2004年7月

大衆が自分のことを忘れてしまったら。
ディランでさえもそんなことを考えていたのでした。

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Eventually, I would have to face the music -- go back to perfoming -- the long awaited ballyhooed tour -- gypsy tours -- changing ideologies like tires, like shoes, like guitar strings.

結局のところ、僕は音楽に向かわなければならないのだ。演奏に戻らなければならないのだ。ずっと長いこと待っていた、昔なじみの連中とのばか騒ぎのツアー、ジプシーの演奏旅行に。タイヤを換えるように、靴を換えるように、ギターの弦を換えるように、思想を換えながら。

【追記】
 →I would have to face the music...
 ここは現実との関わりを語っているところなので、chappi-chappiさん御指摘のように「現実を見なければならない」の方が良さそうです。
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ここは仮定法過去で表現しているので、昔のことを回想して言っているのではありません。
俺は変わり続けるよと言っているわけでもありません。
ディランがふっと頭の中に描いたことをてみせたにすぎないのです。

自分というものをしっかり持っているので、他者のためにわざわざ暗闇の中に入っていくことはないと言っています。

実際、既に現実生活が暗闇の中にあるようなものでした。
ディランにとって家族はその暗闇の中にある光のようなものでした。
だから、家族だけはどんな犠牲を払っても守るつもりだったのです。

リトルリーグの試合、誕生日のパーティ、子供たちを学校に連れていくこと、キャンプ旅行、ボート漕ぎ、いかだ乗り、カヌー、釣り……。

そのころのディランが大切にしていたことが並んでいます。
印税生活を送っていたのだそうです。
一見、まるで夢のような暮らしです。

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