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退屈な話 [日常雑記]

青山学院高等部の英語入試問題を検索してみた。

 →2005年度入試問題解答速報 青山学院高等部

解答速報のページだが、問題文もPDF形式でダウンロードすることができる。
「IV」の長文が報道されている問題である。

架空の高校生が体験した話かと思っていたのだが、そうではない。
明らかに「出題者=私」の話である。

出題者は戦争体験を次世代に伝えることの難しさを言いたいようだ。
自分では戦争と平和に関してよく考えていると自負しているのだろう。
おそらく本人としては、元ひめゆり学徒の憤りは唐突に感じたのではないだろうか。
自分の「良き意図」を理解してもらいたいと思っていることだろう。

元ひめゆり学徒の話もさることながら、中国での反日感情に関する記述に驚いた。
中国人の戦争体験を考えるだけの想像力が、この先生にはないようだ。

都立高校の教員がこの教師よりましだという保証はどこにもない。

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第一段落
 日本は世界で唯一の被爆国であるから、この誤りを繰り返さないよう世界に伝える責任がある。
 
第二段落
 兵士の屍体も隠さない衝撃的な映像を自分は正視できなかったが、新聞の投書を読んで自分の高校時代の体験を思い出した。
 
第三段落
 沖縄旅行で洞窟に入り、何かを実感した。

第四段落
 ひめゆり平和祈念資料館(?)で元ひめゆり部隊の人の話を聞いたが、その人が話せば話すほど、洞窟での強い印象が薄れていった。
 本当のことを言えば、私はその話に退屈し、うんざりしてしまった。
 その人は何度もいろいろな機会にその話をしているので、話をするのがうまくなっているのがわかった。
 
第五段落
 次世代に真実と体験を伝えるのは大切なのだが、どのように伝えるべきなのか?
 アジア杯で中国人の多くが日本チームにブーイングをしたのは、親から戦争の話を聞いたからだろう。
 何をどうやって伝えたのか?

第六段落
 直接に経験を聞くことができなくなるが、言葉を遣わない方がうまく伝わる場合もあるのだ。
 青山学院の生徒になったら長崎に旅行して、被爆体験を聞くのだが、その時に君は何を感じるだろうか。
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