勝利を我らに CHRONICLES #119 [ボブ・ディラン『クロニクルズ』]
ディランは当時の新聞記事を回想しているのです。
これは古新聞を調べたかもしれませんね。
スポーツ面では、ニューヨーク・レンジャーズがシカゴ・ブラックホークスに2対1で勝っています。
この2得点は両方ともヴィック・ハドフィールドによるものです。
ディランがアイスホッケーの試合結果を読んでるところというのは、なんだか想像しにくいです。
→Alumni Spotlight VIC HADFIELD: THE FIRST TO 50
リンドン・ジョンソン副大統領が、合州国のシークレット・サービスに腹を立てていました。
私にまとわりつくんじゃない!
一人の襟元をひっつかんだりしたそうです。
それでディランはテックス・リッターのことを思い出したそうですが、これはあまりピンと来ません。
「飾り気なく現実的な(simple and down to earth)」人だと書いてありますから、まあ二人ともそうなんでしょう。
ケネディ大統領が暗殺されたため、このジョンソン副大統領が大統領になります。
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Later, when he became president, he used the phrase "We shall overcome" in a speech to the American people. "We Shall Overcome" was the spiritual marching anthem of the civil rights movement. It had been the rallying cry for the oppressed for many years.
後に大統領になった時、彼は国民への演説に「我々は勝利する(We shall overcome)」という言葉を使った。「勝利を我らに(We Shall Overcome)」は公民権運動の精神的な聖歌だった。長い間、抑圧された者たちのスローガンとなっていた。
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おお、ジョンソン大統領の就任演説でしょうか。
いや、違うようですね。
でもおもしろいのでリンク張っておきましょう。
→Inaugural Address of Lyndon Baines Johnson
この曲はずいぶん古い曲なんですね。
1900年に作られたゴスペル"I'll Overcome Some Day"が元歌だと書いてあります。
今の形にしたのは、もちろんピート・シーガーさん。
私の場合、「We Shall Overcome」はジョーン・バエズさんが歌っているのがおなじみです。
→勝利を我らに(We Shall Overcome)
→HISTORICAL PLACES OT THE CIVIL RIGHTS MOVEMENT : WE SHALL OVERCOME
どのアルバムだったでしょうか。
岡林信康さんが「友よ」を歌う時、高石ともやさんが言ってました。
やっと日本にも「We Shall Overcome」のような曲ができたと。
残念なことに、それはほんの一瞬のことに終わってしまいましたが。
ただいまp.90です。
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