武蔵野タンポポ団の伝説 [高田渡]
【追記】No.1
おお、よく晴れたなあ。
なんだけど、実はこの時雨が降っていました。
いわゆる天気雨。
蒸し暑いですが、空は夏休み。
武蔵野タンポポ団は最初から伝説のバンドだった。
1971年、吉祥寺「ぐゎらん堂」で飲んでいた渡さんとシバさんが、「今度の中津川ではジャグ・スタイルのセッション・バンドで参加しよう」と盛り上がったという話がそのまま実現した、夢のなりゆきバンド。
最後の中津川フォークジャンボリー、メインステージでの演奏が『武蔵野タンポポ団の伝説』というアルバムにまとめられ、翌年発売された。
高田渡、シバ、若林純夫、山本コータロー、村瀬雅美。
一応こんな面々がオリジナルメンバーなのだが、セッションバンドだけあって、その都度いろいろなメンバーが参加していた。
『武蔵野タンポポ団の伝説』では、他に友部正人、岩井宏、村上律、中川イサト、福岡風太(!)が参加している。
1972年に武蔵野タンポポ団は地方公演などを続け、その年末に活動を終える。
のんびり市にも来てくれたので、高校生の私は見にいきましたよ。
カズーをぶーぶー吹いたり、硫酸瓶をぼっぼっと鳴らしたり、楽しそうに演奏してました。
学校帰りに行ったので持っていたノートにサインをお願いしたら、シバさんは似顔絵入りで書いてくれました。
あのノート、とっておけばよかったなあ。
『春一番ライブ'72』にも、「あしたはきっと」と「カーカー」が武蔵野タンポポ団の名前で入っています。
渡さんのアルバムでいとうたかおさんが歌っている「あしたはきっと」も、限りなく武蔵野タンポポ団に近いですね。
で、今回の覆刻で嬉しかったのは、『もうひとつの伝説』が覆刻されたことです。
ヤフオクで出品されても、値付けが高く跳ね上がるので、手が出ないのです。
これも1972年の中津川フォークジャンボリーの音源です。
ただしこちらは、メインステージではなくて、黒テントでの演奏。
中津川フォークジャンボリーでは、メインステージの他にサブステージ(ロック)、サブステージ(フォーク)と、いろいろなところで演奏していたのです。
当然メンバーも違いまして、岩井宏、村上律、中川イサト、福岡風太が抜けて、品川寿男が参加しています。
渡さんやシバさんの持ち歌にみんなが参加するという形が多いですが、なんといってもタンポポ団らしいのは、やっぱり「サンフランシスコ湾ブルース」ではないかと思います。
若林さんの付けた詞が、とても楽しいのです。
♪ おいらを残して
♪ あの娘は行っちゃった
♪ 富士山のふもとまで
え、富士山のふもとってどこ?
当然ながら我々はこれをのんびり市のつもりで聴いていました。
♪ でも戻っておくれ
♪ 機嫌をなおして
♪ そして一緒に歩こよ
♪ 吉祥寺の町をね
「武蔵野タンポポ団の伝説」(1972.8.10)
1. サンフランシスコ湾ブルース
2. 長屋の路地
3. その朝
4. 告別式
5. しらみの旅
6. もしも
7. 朝
8. ミッドナイト・スペシャル
9. 淋しい気持ち
「もうひとつの伝説」(1975.8.10)
1. さびしい気持ちで~年齢 / 武蔵野タンポポ団
2. サンフランシスコ湾ブルース / 武蔵野タンポポ団
3. 告別式 / 武蔵野タンポポ団
4. この世に住む家とてなく / 武蔵野タンポポ団
5. 飛行機にらんで / 高田渡
6. 夜風のブルース / 高田渡
7. 頭をかかえる宇宙人 / 高田渡
8. グッドナイト・ブルース / シバ
9. からっかぜのブルース(もしもし)/ 友部正人
おお、よく晴れたなあ。
なんだけど、実はこの時雨が降っていました。
いわゆる天気雨。
蒸し暑いですが、空は夏休み。
武蔵野タンポポ団は最初から伝説のバンドだった。
1971年、吉祥寺「ぐゎらん堂」で飲んでいた渡さんとシバさんが、「今度の中津川ではジャグ・スタイルのセッション・バンドで参加しよう」と盛り上がったという話がそのまま実現した、夢のなりゆきバンド。
最後の中津川フォークジャンボリー、メインステージでの演奏が『武蔵野タンポポ団の伝説』というアルバムにまとめられ、翌年発売された。
高田渡、シバ、若林純夫、山本コータロー、村瀬雅美。
一応こんな面々がオリジナルメンバーなのだが、セッションバンドだけあって、その都度いろいろなメンバーが参加していた。
『武蔵野タンポポ団の伝説』では、他に友部正人、岩井宏、村上律、中川イサト、福岡風太(!)が参加している。
1972年に武蔵野タンポポ団は地方公演などを続け、その年末に活動を終える。
のんびり市にも来てくれたので、高校生の私は見にいきましたよ。
カズーをぶーぶー吹いたり、硫酸瓶をぼっぼっと鳴らしたり、楽しそうに演奏してました。
学校帰りに行ったので持っていたノートにサインをお願いしたら、シバさんは似顔絵入りで書いてくれました。
あのノート、とっておけばよかったなあ。
『春一番ライブ'72』にも、「あしたはきっと」と「カーカー」が武蔵野タンポポ団の名前で入っています。
渡さんのアルバムでいとうたかおさんが歌っている「あしたはきっと」も、限りなく武蔵野タンポポ団に近いですね。
で、今回の覆刻で嬉しかったのは、『もうひとつの伝説』が覆刻されたことです。
ヤフオクで出品されても、値付けが高く跳ね上がるので、手が出ないのです。
これも1972年の中津川フォークジャンボリーの音源です。
ただしこちらは、メインステージではなくて、黒テントでの演奏。
中津川フォークジャンボリーでは、メインステージの他にサブステージ(ロック)、サブステージ(フォーク)と、いろいろなところで演奏していたのです。
当然メンバーも違いまして、岩井宏、村上律、中川イサト、福岡風太が抜けて、品川寿男が参加しています。
渡さんやシバさんの持ち歌にみんなが参加するという形が多いですが、なんといってもタンポポ団らしいのは、やっぱり「サンフランシスコ湾ブルース」ではないかと思います。
若林さんの付けた詞が、とても楽しいのです。
♪ おいらを残して
♪ あの娘は行っちゃった
♪ 富士山のふもとまで
え、富士山のふもとってどこ?
当然ながら我々はこれをのんびり市のつもりで聴いていました。
♪ でも戻っておくれ
♪ 機嫌をなおして
♪ そして一緒に歩こよ
♪ 吉祥寺の町をね
「武蔵野タンポポ団の伝説」(1972.8.10)
1. サンフランシスコ湾ブルース
2. 長屋の路地
3. その朝
4. 告別式
5. しらみの旅
6. もしも
7. 朝
8. ミッドナイト・スペシャル
9. 淋しい気持ち
「もうひとつの伝説」(1975.8.10)
1. さびしい気持ちで~年齢 / 武蔵野タンポポ団
2. サンフランシスコ湾ブルース / 武蔵野タンポポ団
3. 告別式 / 武蔵野タンポポ団
4. この世に住む家とてなく / 武蔵野タンポポ団
5. 飛行機にらんで / 高田渡
6. 夜風のブルース / 高田渡
7. 頭をかかえる宇宙人 / 高田渡
8. グッドナイト・ブルース / シバ
9. からっかぜのブルース(もしもし)/ 友部正人
2004-07-05 15:17
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コメント(14)
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TITLE: Re:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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懐かしいですね「武蔵野タンポポ団」。メンバーの名前も忘れかけていました。シバ、若林純夫、いましたねーそういえば。本当にとらえどころの無いバンドでした。あるとき何人かのメンバーが、「サンフランシスコ湾ブルース」の曲のときに舞台上でズボンのファスナーを上げ下げしてそれでリズムを刻もうと一生懸命マイクで音を拾っていたのを見たことがあります。笑ってしまいました。
by のぶこば (2004-07-05 02:30)
TITLE: Re:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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これって2in1CDにまとめてくれないかなあって常々思ってるんですけど・・。いや、そんなこと言っちゃあ失礼か?
「明日はきっと」と言う歌は、中学生時代に帰り道に通った公園で、演奏してる旅回りの3人組みたいなお兄さんが居て、その人達が演奏した曲がよかったので名前を聞いたのがこの歌でした。
しかし、風太さんは何の楽器をやったのでしょうかね?
シバは、多摩川の土手でタンポポを食べているところを渡さんに発見されたと言いますね。これが、この楽団の名前の由来なのでしょうか?
by Dr.悠々 (2004-07-05 07:00)
TITLE: Re:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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こんにちは♪
武蔵野タンポポ団のことは、この春一番で知りました。
6月に見に行った映画でやっとイメージがつかめました。ほんとにタンポポなんや、と思いました。
今タンポポは少なくなっているんですよね。
西洋のタンポポはよく見るんですけど、日本のタンポポが減っているんです。田んぼでもレンゲの花も減りつつあります。さびしいなあ。
by chappi-chappi (2004-07-05 11:16)
TITLE: Re:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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フォークジャンボリーのときのタンポポ団、ステージに勢ぞろいしただけでほんわかしたムードになって、なかなかいい雰囲気でしたよ。
でも、そのあと出てきた白装束で突然ものすごい歌を絶唱する三上寛の印象が強烈で、タンポポ団の歌の印象はあいまいです。
by はるる! (2004-07-05 13:03)
TITLE: Re[1]:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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のぶこばさん、こんにちは♪
ベースはぐゎらん堂ご主人の弟さんなんですが、アスパラでやりぬこうみたいな、結構かっこいいエレキベースなんで、なんだか浮いていましたね。
>あるとき何人かのメンバーが、「サンフランシスコ湾ブルース」の曲のときに舞台上でズボンのファスナーを上げ下げしてそれでリズムを刻もうと一生懸命マイクで音を拾っていたのを見たことがあります。
懐かしいですね、ありました、そういう技が。
ウケねらいなのがわかっているのですが、やっぱりウケます。
by 幻泉館 主人 (2004-07-05 14:50)
TITLE: Re[1]:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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Dr.悠々さん、こんにちは♪
これが、一枚に収まらない長さなんですね。
「もうひとつの伝説」の方のMCをカットすると余裕で入りそうですが、それもちょっとね。
「タンポポ団」の由来はシバのタンポポ伝説らしいですが、あの話はどうも作り話みたいです。
風太さんはいまだに「タンポポ食ってブルースやってるシバです」って紹介してますけど。
by 幻泉館 主人 (2004-07-05 14:53)
TITLE: Re[1]:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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chappi-chappiさん、こんにちぽぽんた♪
外来種が駆逐しちゃうのはよくありますが、交雑種も出てきたみたいですね。
タンポポはもうしょうがないのかな。
ブラッドベリに『タンポポのお酒』ってありましたね。
佐藤博さんにもそういうタイトルの曲があります。
いいですよ。
by 幻泉館 主人 (2004-07-05 14:59)
TITLE: Re[1]:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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はるる!さん、こんにちは♪
>でも、そのあと出てきた白装束で突然ものすごい歌を絶唱する三上寛の印象が強烈で、タンポポ団の歌の印象はあいまいです。
三上寛の登場は衝撃でしたね。
71年のフォークジャンボリーに行けなかったは、一生の不覚です。
一生の不覚、いろいろ多いな。
by 幻泉館 主人 (2004-07-05 15:01)
TITLE: Re:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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こんにち晴れ女♪
井伏鱒二さんの「山椒魚」で思い出しました。
あんまり甘いものくいすぎ男してると、ドアにおなかがつかえてお部屋から出れなくなるよ。
by chappi-chappi (2004-07-05 15:34)
TITLE: Re[1]:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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chappi-chappiさん、こんにちくまプゥ♪
御意に。
by 幻泉館 主人 (2004-07-05 15:37)
TITLE: Re:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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アンニョハセヨ~
お久しぶりです。
幻さんの日記を見ながらクラムチャウダーを作っていたら、あさりがこげてしまいました。
カズーって何かしら?ハモニカみたいなものかな。
ギター弾きの叔父さんから聞いた話ですが、
福岡では毎年「フォーク愛好者新年会」(だったかな?)という集まりがあって、
地元出身のアーティスト(プロ・アマ)が夜通し飲んだり歌ったりするようです。
写真を見せてもらいましたが、凄いメンバーでした。私も連れて行ってもらいたいです。
病院ではネットをつなげられないので暇つぶしできませんが、
しばしの地獄を・・・耐えてきます。
ウォークマンを持っていこうか、と思うのですが、耳の穴が小さい為、イヤホンが耳にフィットしないのです。本を読みまくります。
木曜日に手術するのですが、
調子がよければ土曜か日曜日で退院できると思います。
ちゃお~
by じゃんばらや5933 (2004-07-05 20:17)
TITLE: Re[1]:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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じゃんばらや5933さん、ぶえなすのーちぇす♪
大きなお店に行くと、耳の穴が小さい人用のイヤフォンを売っていますよ。
って、もう遅いか。
いってらっしゃい。
by 幻泉館 主人 (2004-07-05 21:30)
TITLE: Re:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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今頃になってすみません(^_^;
武蔵野タンポポ団、懐かしいです、好きでした。
高校生の頃、見に行ったということは、幻泉館ご主人は私と同世代かも?
私は東京に住んでいたので、ぐわらん堂にまで行ってしまいましたが、女子高生にはちょっと場違いな感じでした(汗)
ぐわらん堂のご主人だったタンポポ団の村瀬雅美さんのお兄さんの村瀬春樹さんが、お店を閉めて80年代に書いたハウスハズバンドの本が私の愛読書でした。
by sweetrendez-vous (2004-07-28 01:26)
TITLE: Re[1]:武蔵野タンポポ団の伝説(07/05)
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sweetrendez-vousさん、こんばんは♪
あれば、気づきませんでした。
超亀レス返しいたします。
私が少しだけ出入りしたのは、もう末期でした。
私は近所の本屋のアルバイト店員さん。
吉祥寺ウニタもご存知でしょうか。
>今頃になってすみません(^_^;
>
>武蔵野タンポポ団、懐かしいです、好きでした。
>高校生の頃、見に行ったということは、幻泉館ご主人は私と同世代かも?
>私は東京に住んでいたので、ぐわらん堂にまで行ってしまいましたが、女子高生にはちょっと場違いな感じでした(汗)
>
>ぐわらん堂のご主人だったタンポポ団の村瀬雅美さんのお兄さんの村瀬春樹さんが、お店を閉めて80年代に書いたハウスハズバンドの本が私の愛読書でした。
by 幻泉館主人 (2004-12-18 22:44)