高田渡「ブラザー軒」 [高田渡]
ROOTS MUSIC DVD COLLECTIONがやっと届く。
5枚あるのだが、何はともあれVol.2、我が心の師匠高田渡大先生の巻をありがたく再生させていただく。
内容はCS第一興商ch.「ザ・フォーク」で放送した番組そのまま、スタジオライブ&インタヴュー。
インタヴューは一回目はまあいいけれど、二度は見たくないなあ。
ヒマができたらPCに吸い出してスタジオライブだけまとめるか。
ライブは観客なし。
大島渚監督『絞死刑』の舞台になっているような部屋で、渡さんが淡々と弾き語り。
これはいい。
おお、これはマーチンD-28じゃないか。
すごい色になってる。
1949年生まれの渡さんと同じ齢のギターだそうだ。
実に音がいい。
うちのピカピカ弩級28号君ととは大違い。
もちろん弾き手も大違いなのだが。
インタビューで渡さんが言っているが、これはやっぱり当たりのマーチンで、中川イサトさんやなぎら健壱さんが狙っているそうな。
本編56分のDVDで、ライブ収録は13曲。
ベスト盤みたいな選曲なので、音声のみ取りだしてCDにするという手もあるか。
#1 仕事さがし
#2 スキンシップ・ブルース
#3 アイスクリーム
#4 69
#5 鮪に鰯
#6 値上げ
#7 コーヒーブルース
#8 鎮静剤
#9 年輪・歯車
#10 夕暮れ
#11 生活の柄
#12 ブラザー軒
#13 トンネルの唄
渡さんは60年代末から歌っているのだが、主にアメリカのフォークソングやブルースのメロディに、現代詩をのせて歌うという不思議な手法を開発してしまいました。
思えば私が山之口貘やラングストン・ヒューズの詩集を買ったのは、渡さんのおかげであります。
つまり、師匠と呼んでいい人なのです。
吉祥寺東急デパートの裏あたりで、酔っ払っておまわりさんにからんでいた姿も、私の師匠そのものであると言えます。
加川良さんの『親愛なるQに捧ぐ』(1972年)に「下宿屋」という曲が入っています。
渡さんのことを歌ったもので、そこで岩井宏さんやシバさんに出会ったことなどが出てきます。
渡さんのお父さんが酔いどれ詩人であったことも出てきます。
これは知識としては知っていたのですが、具体的にどのような生活だったのか私が知ったのは、最近です。
二年ほど前に高田渡さんが『バーボン・ストリート・ブルース』(山と渓谷社)という本を出しました。
ここに、幼少時の極貧生活や父上である詩人高田豊のことを語っています。
そうだったんだ、という感想です。
これだけだとなんだかわからないと思いますから、ぜひ買ってお読みください。
あるいは、図書館でリクエストしてください。
定価は本体1,500円+悪税です。
昨年のことですが、NHK BS-2で『世界・わが心の旅「ドイツ 僕と生きてきた詩(うた)」高田渡』を見ていたら、やはりお父さんのことが出てきました。
今日観たDVDのインタビューでも、高田豊『詭妄性詩集』を取りだしていました。
宝物なんですね。
ところで、渡さんはURCからアルバムを出していたのですが、1972年にキングから『高田渡 ファーストアルバム ごあいさつ』というアルバムを出します。
バックではっぴいえんど、キャラメルママの面々が参加しているので、妙な「はっぴいえんど史観」に染まった若者が買ったりすることもあるのですが、今の復刻盤CDだと、最初に付いていた三橋一夫さんの感動的な解説が落ちているようです。
若き高田渡の情熱がじわっとくるエピソードが書いてあったんですよ。
あれは削らないでほしかったなあ。
ああ、そういえばこの春から仙台で学生生活を送っているサユさん(仮名♀十代)がブラザー軒を見てきて、報告してくれました。
結婚式場があるようなビルなんだそうです。
画像はサユさんが携帯で撮ってくれた「ブラザー軒」。
「ブラザー軒」は菅原克己さんの詩に曲を付けた作品です。
七夕の夜、「僕」の前に亡くなった父親と妹が現われます。
妹さんは幼くして亡くなったのでしょうか。
一所懸命にかき氷をほおばる妹を「僕」は見守るのですが、「二人には声がない 二人には僕が見えない」のです。
硝子暖簾という、郷愁を誘う描写が出てきますが、今のブラザー軒に硝子暖簾は掛っていないそうです。
ちなみに、半年ほど前に不可能性に挑戦して私が作ったマイベストMD「高田渡編」は次のような選曲となっております。
#1 年輪・歯車
#2 鮪に鰯
#3 自転車にのって
#4 生活の柄
#5 長屋の路地に
#6 系図
#7 鎮静剤
#8 鉱夫の祈り
#9 私の青空(MY BLUE HEAVEN)
#10 石
#11 火吹竹
#12 フィッシング オン サンデー
#13 ねこのねごと
#14 酒が飲みたい夜は
#15 よろん小唄(十九の春)
#16 ブラザー軒
#17 ホントはみんな
#18 夕暮れ
#19 風
5枚あるのだが、何はともあれVol.2、我が心の師匠高田渡大先生の巻をありがたく再生させていただく。
内容はCS第一興商ch.「ザ・フォーク」で放送した番組そのまま、スタジオライブ&インタヴュー。
インタヴューは一回目はまあいいけれど、二度は見たくないなあ。
ヒマができたらPCに吸い出してスタジオライブだけまとめるか。
ライブは観客なし。
大島渚監督『絞死刑』の舞台になっているような部屋で、渡さんが淡々と弾き語り。
これはいい。
おお、これはマーチンD-28じゃないか。
すごい色になってる。
1949年生まれの渡さんと同じ齢のギターだそうだ。
実に音がいい。
うちのピカピカ弩級28号君ととは大違い。
もちろん弾き手も大違いなのだが。
インタビューで渡さんが言っているが、これはやっぱり当たりのマーチンで、中川イサトさんやなぎら健壱さんが狙っているそうな。
本編56分のDVDで、ライブ収録は13曲。
ベスト盤みたいな選曲なので、音声のみ取りだしてCDにするという手もあるか。
#1 仕事さがし
#2 スキンシップ・ブルース
#3 アイスクリーム
#4 69
#5 鮪に鰯
#6 値上げ
#7 コーヒーブルース
#8 鎮静剤
#9 年輪・歯車
#10 夕暮れ
#11 生活の柄
#12 ブラザー軒
#13 トンネルの唄
渡さんは60年代末から歌っているのだが、主にアメリカのフォークソングやブルースのメロディに、現代詩をのせて歌うという不思議な手法を開発してしまいました。
思えば私が山之口貘やラングストン・ヒューズの詩集を買ったのは、渡さんのおかげであります。
つまり、師匠と呼んでいい人なのです。
吉祥寺東急デパートの裏あたりで、酔っ払っておまわりさんにからんでいた姿も、私の師匠そのものであると言えます。
加川良さんの『親愛なるQに捧ぐ』(1972年)に「下宿屋」という曲が入っています。
渡さんのことを歌ったもので、そこで岩井宏さんやシバさんに出会ったことなどが出てきます。
渡さんのお父さんが酔いどれ詩人であったことも出てきます。
これは知識としては知っていたのですが、具体的にどのような生活だったのか私が知ったのは、最近です。
二年ほど前に高田渡さんが『バーボン・ストリート・ブルース』(山と渓谷社)という本を出しました。
ここに、幼少時の極貧生活や父上である詩人高田豊のことを語っています。
そうだったんだ、という感想です。
これだけだとなんだかわからないと思いますから、ぜひ買ってお読みください。
あるいは、図書館でリクエストしてください。
定価は本体1,500円+悪税です。
昨年のことですが、NHK BS-2で『世界・わが心の旅「ドイツ 僕と生きてきた詩(うた)」高田渡』を見ていたら、やはりお父さんのことが出てきました。
今日観たDVDのインタビューでも、高田豊『詭妄性詩集』を取りだしていました。
宝物なんですね。
ところで、渡さんはURCからアルバムを出していたのですが、1972年にキングから『高田渡 ファーストアルバム ごあいさつ』というアルバムを出します。
バックではっぴいえんど、キャラメルママの面々が参加しているので、妙な「はっぴいえんど史観」に染まった若者が買ったりすることもあるのですが、今の復刻盤CDだと、最初に付いていた三橋一夫さんの感動的な解説が落ちているようです。
若き高田渡の情熱がじわっとくるエピソードが書いてあったんですよ。
あれは削らないでほしかったなあ。
ああ、そういえばこの春から仙台で学生生活を送っているサユさん(仮名♀十代)がブラザー軒を見てきて、報告してくれました。
結婚式場があるようなビルなんだそうです。
画像はサユさんが携帯で撮ってくれた「ブラザー軒」。
「ブラザー軒」は菅原克己さんの詩に曲を付けた作品です。
七夕の夜、「僕」の前に亡くなった父親と妹が現われます。
妹さんは幼くして亡くなったのでしょうか。
一所懸命にかき氷をほおばる妹を「僕」は見守るのですが、「二人には声がない 二人には僕が見えない」のです。
硝子暖簾という、郷愁を誘う描写が出てきますが、今のブラザー軒に硝子暖簾は掛っていないそうです。
ちなみに、半年ほど前に不可能性に挑戦して私が作ったマイベストMD「高田渡編」は次のような選曲となっております。
#1 年輪・歯車
#2 鮪に鰯
#3 自転車にのって
#4 生活の柄
#5 長屋の路地に
#6 系図
#7 鎮静剤
#8 鉱夫の祈り
#9 私の青空(MY BLUE HEAVEN)
#10 石
#11 火吹竹
#12 フィッシング オン サンデー
#13 ねこのねごと
#14 酒が飲みたい夜は
#15 よろん小唄(十九の春)
#16 ブラザー軒
#17 ホントはみんな
#18 夕暮れ
#19 風
2003-09-26 00:00
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コメント(16)
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TITLE: Re:高田渡「ブラザー軒」(9/26)
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高田渡さんのエライところは、「アル中のあまり、自分のステージで演奏中に寝てしまうことがある」と、噂されても、「あのひとなら、そんなことしてもおかしくない」と、納得させてしまったこと、かなあ。
彼の出演するコンサートは2~3回しか主催しませんでしたが、ときどき強い視線を放つひとだなあと言う印象があります。
歩き疲れて夜空と陸のすきまにもぐりこんでも、肌寒い季節になって来ました・・。
by はるる20 (2003-09-26 00:49)
TITLE: Re:Re:高田渡「ブラザー軒」(9/26)
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はるる20さん、こんばんは♪
伝説多いですね。おおむね事実のようですが。
渡さんは一時期お酒をやめていたはずですが、また飲んでるのでしょうか。
by 幻泉館 主人 (2003-09-26 03:00)
TITLE: こんにちは~!
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ご訪問ありがとうございました。
歌は好きなのですが、歌うと周りが「はずれてる~」と^^;。
また、遊びに来て下さいね!
by ミントみるく (2003-09-26 10:27)
TITLE: Re:こんにちは~!
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ミントみるくさん、こんにちは♪
素通り失礼しました。
私の場合ギターをだっこすれば良いのですが、カラオケは駄目です。
でも、西岡恭蔵さんはいつもフラットぎみだったし、ニール・ヤングもふらふらしてるけど、すごくいいです。
音程が合ってればいいというものではないですよね。
歌は「はーと」が大切!
by 幻泉館 主人 (2003-09-26 10:46)
TITLE: Re:高田渡「ブラザー軒」(9/26)
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わたしも高田さんから入って、山之口獏の詩集を購入しました~。一昨年は、コーヒーブルースの京都三条堺町イノダ・コーヒー詣でをしてきました。とっても繁盛してました。
by 夏見還 (2003-09-27 01:07)
TITLE: Re:Re:高田渡「ブラザー軒」(9/26)
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夏見還さん、こんばんは♪
学校を卒業してぷうたろうを始めたころ、ちょっと無理して全集を買いました。
そころは獏さんが心の支えでした。
イノダは一度行ってみたいと思いながら、三十年が過ぎてしまいました。
by 幻泉館 主人 (2003-09-27 01:18)
TITLE: ブラザー軒
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いい歌ですね。仙台に住んでてもこの店の事は、あまり意識していませんでした。今はラーメン屋さんみたいですが昔は喫茶店でもやってたんでしょうかね。_今年辺りから七夕の時期になると、この歌がよくかかります。70年代に青春時代を過ごした僕ですが高田渡は、聞いた事がなかったです。もちろん名前は知っていました。今度CD買ってきいてみます。取り留めの無い文章で失礼しました。
by syu-f (2004-09-01 18:27)
TITLE: Re:ブラザー軒(09/26)
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syu-fさん、こんにちは♪
ブラザー軒に行ったことはないのですが、各フロアーで別のことをやっているような大きなお店みたいですね。
のんびり市も駅前にそんなお店があります。
中に結婚式場があったりします。
渡さん、このごろやばいようです。
よっぱらって歌詞めちゃくちゃです。
お酒は控えていただきたいものであります。
by 幻泉館 主人 (2004-09-01 18:44)
TITLE: TBどうも
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10年前にライブを見た時、霞み喰って生きているような人と思いました。
当然のように、酔っ払った状態で、演奏していたのですが、それが逆に良い方向に作用していて、独特の雰囲気に包まれたステージでした。
by 死ぬのはやつらだ (2004-11-19 21:29)
TITLE: Re:TBどうも(09/26)
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死ぬのはやつらださん、わざわざご来館ありがとうございます。
>10年前にライブを見た時、霞み喰って生きているような人と思いました。
>当然のように、酔っ払った状態で、演奏していたのですが、それが逆に良い方向に作用していて、独特の雰囲気に包まれたステージでした。
唯一無二ですな。
でも、酒はもうマジでやばそうです。
渡さんにはもっと歌ってもらわねば。
by 幻泉館 主人 (2004-11-19 21:38)
TITLE: Re:高田渡「ブラザー軒」(09/26)
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はじめまして。懐かしい名前がぞろぞろ…。高田渡のアーティクルをTBさせていただきました。
音楽少年漂流記♪
<small> <a href="http://fiddle.exblog.jp/" target="_blank">http://fiddle.exblog.jp/</a></small>
by twin_lens (2004-12-02 16:34)
TITLE: Re[1]:高田渡「ブラザー軒」(09/26)
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twin_lensさん、こんにちは♪
わざわざご来館ありがとうございます。
渡さんや風太さんは、本当に身体大事にしていただきたいですわ。
私もしつこいな。
リンク張り替えお手数かけました。
by 幻泉館主人 (2004-12-02 16:43)
TITLE: 高田渡さんの「風」
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私が作ったマイベストMD「高田渡編」の中に「風」が入っていたので、是非教えてほしいのですが、
この曲は、渡さんのどのCDに入っているのでしょうか?
よろしくお願いします。
by ヨッシー (2005-01-25 12:04)
TITLE: Re:高田渡さんの「風」(09/26)
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ヨッシーさん、こんにちは♪
>私が作ったマイベストMD「高田渡編」の中に「風」が入っていたので、是非教えてほしいのですが、
>この曲は、渡さんのどのCDに入っているのでしょうか?
>よろしくお願いします。
『渡』というアルバムですね。
一瞬「波」に見えるような字が書いてあるジャケットです。
廃盤かも。
収録曲はこんな感じです。
1. 仕事さがし
2. スキンシップ・ブルース
3. 病い
4. 相子
5. イキテル・ソング
6. ホントはみんな
7. こいつは墓場にならなくちゃ
8. 夕暮れ
9. 酒心
10. 生活の柄
11. さびしいといま
12. 風
by 幻泉館 主人 (2005-01-25 12:32)
TITLE: 「風」
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幻泉館 主人さまへ
>12. 風
返事ありがとうございます。
さっそく購入しようと思います。
これからもなにかと教えてください。
渡がくるとほぼ全てのCDがそろいます。
by ヨッシー (2005-01-25 16:30)
TITLE: Re:「風」(09/26)
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お、入手可能ですか。
それはよござんした。
私はシングルCDで手に入っていないものがあったと思います。
そういうのは悔しいですよね。
>>12. 風
>返事ありがとうございます。
>さっそく購入しようと思います。
>これからもなにかと教えてください。
>渡がくるとほぼ全てのCDがそろいます。
by 幻泉館 主人 (2005-01-25 16:58)