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死へのイデオロギー [書籍と雑誌]



死へのイデオロギー


彼らは間違っていた。
しかし、だから彼らでない者たちが正しかったということにはならない。
経済的繁栄がいったいどれだけ危うい、汚いものであったのかを、原発事故で思い知らされたのではないか。
いまだに東日本の腐臭を感じないのは、大馬鹿者だ。

副題に「日本赤軍派」とあるのが不思議だった。
そういう組織はない。
なかった。
共産同赤軍派、よど号グループ、日本赤軍、連合赤軍。
まとめて日本赤軍派と呼ぶのは、なんだか歴史的事実を曖昧にするような印象を持っていたのだ。
もちろん社会学者の著者は、そんなこと百も承知で、このタイトルを付けている。

前書きのように「本書について」という一文があって、少し得心がいった。
高沢皓司さんが書いているのだ。
今から二十年前、一連の日本赤軍派事件の二十年後。
80年代の高沢さんは、出版プロデューサーのようなことをしていたという印象だ。
新左翼の歴史をまとめた本も書いていたが、沖縄学の本を造ったりしていた。
『宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作』を出した時は、驚いた。

著者のパトリシア・スタインホフさんは、転向研究を続けていた学者なのだそうな。
本文は、「岡本公三へのインタビュー」から始まる。

死へのイデオロギー ―日本赤軍派―



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