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死にすぎた赤ん坊 [書籍と雑誌]



死にすぎた赤ん坊/赤ん坊をおそう放射能


1978年に日本で出版された、スターングラスという人の『死にすぎた赤ん坊』という本があります。
すごいタイトルですな。
原題は"Secret Fallout"だったと思います。
「秘密の放射性降下物/秘かな死の灰」ぐらいの意味かな。
『死にすぎた赤ん坊』をAmazon.co.jpで検索したら、マーケットプレイスで10,000円の値が付けてありました。

これはなんのことはない、原著の改版が出たので、日本でもその翻訳が1982年に『赤ん坊をおそう放射能―ヒロシマからスリーマイルまで』というタイトルで他の出版社から出版されたんです。
う~ん、今は品切再版未定か、いや、まだ注文できそうだな。

 →赤ん坊をおそう放射能―ヒロシマからスリーマイルまで

 →磯野鱧男Blog:赤ん坊をおそう放射能 ●ヒロシマからスリーマイルまで

あ、今はWeb上で公開されてますね。
いや、原著の方です。

 →Dr. Sternglass' book Secret Fallout is available as a free download. (April, 2006)

まあ、いわゆる原子力産業の方々からは「札付き」の学者だとボロクソに言われるんだけど、こんな感じね。
よほど邪魔なんでしょう。

 →RIST : 乳幼児の死亡率に関するスターングラスの説 (09-02-07-04)

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<概要>
 E.J.スターングラス博士は、低線量放射線の健康への影響がICRP報告書等で述べられている見積りよりも大きく、かつ、極低線量域では線量率が低い方が放射線の効果が大きいこと特に乳幼児に対するリスクは高く、核実験フォールアウトやTMI事故により放出された放射能によって乳幼児の死亡率が上がり、またそれらの放射能による胎児期の被曝によって青少年の知能低下が生じた、等と主張した(1960~1970年代)。これらの仮説について米国科学アカデミー委員会(1982年)等は「乳児死亡率の増加は疫学的に確証されない。極低線量域の効果についてはその理論的根拠となった試験管内実験による細胞膜への影響は科学的に認められるが、細胞膜損傷と発病や自己免疫疾患との関係は確立されておらず、また多数の実験結果は低線量、低線量率で発がん誘発率が高くなるという仮説を支持していないので、更に研究が必要である」としている。
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余分に放射線を浴びたらどうなるか。
この線を超えたら必ず癌になるという「しきい値」があるものではなく、確率の問題なんですな。
確率を知りたいんだったら、サンプルが多ければ多いほどいい。

それで世界中が日本を見守っています。
どうなるんだろうと。
ヒロシマとナガサキが注目されたのとまったく同じように、フクシマを世界中が見つめているのです。
悲しいね。

福島3号機は、プルトニウムを混ぜた燃料を使っているプルサーマル発電を行なっていたのに、東京電力は「プルトニウムは測定していない、測定するかどうかは検討中」と言っている。
本当だろうか。
東電の言葉は、いちいち信じられないのだ。


9条を殺すな!

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赤ん坊をおそう放射能―ヒロシマからスリーマイルまで

赤ん坊をおそう放射能―ヒロシマからスリーマイルまで

  • 作者: E.J.スターングラス
  • 出版社/メーカー: 新泉社
  • 発売日: 1982/06
  • メディア: 単行本



タグ:原発 東電
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