すべての原発を止めろ

被災地の映像を観ていたら、涙がぼろぼろ流れてきた。
肉親の名を呼びながら、廃墟の町を歩き回っているのは、俺だったかもしれない。
寒さに震えながら死んでいくのは、俺の母親だったかもしれない。

それから怒りが込み上げてきた。

原発め。
安全だからと騙されて作業をさせられ、大量に被曝した人たち。
本当のことを知らされず、逃げ出せなかった住民。
あの人たちは金儲けの犠牲者じゃないか。
原発の事故がなければ、救うことができたはずの被災者だってもっといたんじゃないのか。

そして自分に腹を立てた。

原発が危険なのは知っていたのに。
東京で暮らしている時には、もっとちゃんと反対していた。
忘れてはいなかったはずだ。
なぜ黙ってしまったんだ。

ちくしょうめ。
悔しいなあ。
悔しいなあ。

もうこんな後悔はしたくない。
言いたいことは言っておこう、やりたいことをやっておこう。
泣いていたってどうにもならない。

すべての原発を止めろ。
すぐに止めろ。
話はそれからでいい。
とにかく止めろ。


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タグ：地震 東電