お前はただの現在にすぎない [テレビ]
テレビは年末モード。
元々地上波に見るべき番組は少ない上、省力放送なので、ニュース以外は見ない。
CSのニュースチャンネルも、今のニュースをやっていなかった。
でも、ちょっと見てしまう。
1967年の『現代の主役』の映像が流れていた。
構成寺山修司、制作萩元晴彦。
街頭インタビューはアナウンサーではなくて、大学生が無機的な質問をぶつける。
相手との関係性を自然に繕ってしまうアナウンサーとは違い、素人のインタビューは間に壁を作り、神経を逆なでする。
新しい国民の祝日、「建国記念の日」に合わせた放送だ。
番組内容が「偏向」していると郵政大臣が閣議で報告し、電波管理局が調査に乗り出す。
行政が「客観中立」を言い立てて偏向を強いる。
それは今も変わらない。
いや、もっとひどくなっているのかもしれない。
番組は当時のテレビドキュメンタリーを、証言によって追って行く。
まだテレビが若かった頃だ。
お前はただの現在にすぎない テレビになにが可能か
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