吉田拓郎読本 #2 [書籍と雑誌]
以前「イチローの親友」という触れこみでテレビ番組に出ている人を見ておやおやと思った。
アトランタオリンピックからフランスワールドカップにかけての金子達仁さんの手法とは意味合いがまったく違うようだった。
有り体に言ってしまえば、腰巾着か。
その後同じ人物が「松井の親友」と言ってテレビ番組に出てきた時には、吹き出してしまった。
大量消費されるということは、そういうことなんだろう。
スターには妙な取り巻きが付き物だ。
大物歌手が自伝を出す手伝いをしたことがある。
自称作詞家には大いに迷惑した。
大物歌手が鉛筆で書いた原稿はそのままでとてもおもしろいものなのに、妙に手を入れようとするのだ。
「詩」と書いて「うた」と読ませるような、借り物の言い回しは、けっしてその歌い手さんが使う言葉ではないのになあ。
中島みゆきさんとか吉田拓郎さんといったスターも大量消費されているので、どうでもよいような本がたくさん出ていた。
インターネットが普及していない頃だったら、そんなものも必要だったのかもしれない。
些細な情報も、ファンには嬉しかったことだろう。
さて、『吉田拓郎読本』。
館野公一さんが担当したページは真面目に作ってありました。
しかし、中途半端な採録ページはどうかな。
きちんとした年譜を付けてほしかったところです。
吉田拓郎読本 (CDジャーナルムック) (CDジャーナルムック)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 音楽出版社
- 発売日: 2008/07/16
- メディア: 単行本
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