冷血宰相 [反戦]
本日(1/19)付東京新聞朝刊「本音のコラム」は吉田司さんで、タイトルが「日米冷血宰相」。
ビスマルクの「鉄血宰相」に比して、現在日米には「冷血宰相」がいると書いている。
もちろん大統領は選挙で選ぶ国王みたいなものなので、「今、日米には二人の冷血宰相または王様がいるって気がする」のである。
安倍首相の、ブリュッセルでの発言が引用されている。
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「今や日本人は国際的な平和と安定のためなら、自衛隊が海外で活動することをためらわない」
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おやおや、ずいぶん勝手なこと言ってますな。
私は日本人ですが、大いにためらいますよ。
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これは自衛隊の派遣先が流血の激戦地なら、ほとんど "お国のために死んでくれ" と国民に告げるに等しい。こんな好戦性を見せる宰相は戦後一人もいなかった。
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その通り。
「美しい国」と言い張るのは、殉死を強いるためである。
まさに冷血宰相。
一方冷血な王様の方だが、さらにめちゃくちゃな政策を推し進めている。
これまでのイラク政策が間違っていたと認め、イラクへの米軍2万の増派である。
これはひどい。
合州国とイラクの国民を、何人殺すつもりなのか。
当然ながらアメリカでは市民が増派反対に立ち上がっている……はずなのだが、日本での報道はどうなっているのだろうか。
吉田司さんのコラムでは、室謙二さんからのメールが紹介されている。
「自然発生的に全米で約六百の大小の増派反対でもが組まれた」そうだ。
民主党のナンシー・ペロスはベトナム反戦運動の時の言葉「"戦争のエスカレーション" に反対する」を遣っている。
取材に最も有利なのは、NHKこと日本放送協会のはずなのだが、どれだけ取材し、報道しているのだろうか。
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