自由の子

ジュニア(仮)が家を出ていった。

朝方姿が見えないなと思って朝刊を取りに出たら、外猫用の餌場にいた。
あれ。
いつ出たんだ。
じっと体力を蓄えていたのかな。

こちらを見て何か言いたげだった。
近づくと、するりと逃げていった。

結局頭を撫でさせてもらえなかった。
野良猫だったチビも、箱入りだったヒナも、最初から頭を撫でると喜んでいたのだが。

さよなら。
まったく鳴かない、隻眼の、自由の子。

お腹が空いたらいつでも来なさいよ。


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Yash_san