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誰のせいでもない雨が [音楽]



YouTube : 誰のせいでもない雨が

  ♪ 船は港を出る前に沈んだと
  ♪ 早すぎる伝令が火を止めにくる

そう、雨が降るのは誰のせいでもない。
放射能雨は、原発の事故による。

火と水は、終末のイメージにふさわしい。
どちらも人間に必要なものだが、制御できなければ人間を滅ぼしてしまう。

そういえば中島みゆきさんには、「炎と水」という曲もあったな。
「flame and aqua」。

幻泉館日録:福島泰樹『バリケード・一九六六年二月』(1969年)

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福島さんの歌集をまとめたものです。
第一歌集『バリケード・一九六六年二月』(1969年)からの序が冒頭の一首。

  > 樽見、君の肩に霜降れ
  > 眠らざる視界はるけく火群ゆらぐを

これはご本人の思い入れがあるんだろうなあ。
樽見と呼びかける、強烈な歌。
バリケードの中でガリ版刷りの海賊版が出回ったという歌集です。

中島みゆき「誰のせいでもない雨が」(1983年)に唐突に現われる「滝川と後藤」が私には「樽見」と重なります。
この固有名詞の強さは何なんでしょう。
鈴木や佐藤では、ここまで強くなりませんね。

  ♪ 私たちの船は 永く火の海を
  ♪ 沈みきれずに燃えている
  ♪ きのう滝川と後藤が帰らなかったってね
  ♪ 今ごろ遠かろうね寒かろうね

Jackson Browneの"Rock me on the water"も周りが燃えている。
だから「ともかく僕は海に出て行く」のだ。

  ♪ Rock me on the water
  ♪ I’ll get down to the sea somehow

この火のイメージは、滅びなのだが、かすかな祝祭のようにも感じられるのはなぜか。
寒さの中で朦朧と浮かぶ炎。
友が消えていく。
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9条を殺すな!

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