カムイ伝講義 [マンガ]
江戸時代に普通の人々が生活している中で、木綿は珍しいものではなかった。
ということは、いたるところで綿花の栽培が行われていたことになる。
今はもうけっして見ることのない風景、日本のコットンフィールズだ。
ただ、その綿花栽培は古くから行われていたわけではない。
当時の農民が何年も試行錯誤を繰り返して、やっと開発した栽培法を広めて以来のもの。
つまり、農民の夢を実現した輝かしい風景だったのだ。
法政大学の田中優子教授は、「江戸ゼミ」や「比較文化論」で白土三平さんの『カムイ伝』を教材に用いているという。
なるほどな。
江戸時代の「百姓」や「非人(実際は穢多)」の暮らしをこれほど具体的に思い浮かべさせてくれる教材は他にないかもしれない。
本屋さんの店頭で『カムイ伝講義』を見かけたのですぐに買った。
おもしろいので、戸棚の奥から古い「ガロ」を発掘した。
『カムイ伝全集』が出ているとは知らなかった。
う~む。
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