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ぼくの歌・みんなの歌 [書籍と雑誌]


2008年3月23日

こういう本が出ていたんだと、森達也さんの本を購入。
奥付を見ると、2007年10月25日発行。
気づかなかったなあ。

ぼくの歌・みんなの歌


講談社のPR誌『本』の連載をまとめたもの。
連載時は各回に一曲採り上げるのが基本的な形で、「名曲と時代と極私的体験」が書かれている。

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ホテル・カリフォルニア(イーグルス)
ライク・ア・ハリケーン(ニール・ヤング)
青空(ザ・ブルーハーツ)
赤色エレジー(あがた森魚)
ペッパー警部(ピンク・レディー)
ライク・ア・ローリング・ストーン(ボブ・ディラン)
レブン・カムイ(ソウル・フラワー・モノノケ・サミット)
落ち葉のコンチェルト(アルバート・ハモンド)
演歌の花道(森進一、添田唖蝉坊ほか)
出発の歌(小室等)
スカボローフェア/詠唱(サイモン&ガーファンクルほか)
かごめかごめ(放送禁止歌)
フォークのカリスマ考(岡林信康、吉田拓郎)
イマジン(ジョン・レノン)
ワン・ラブ(ボブ・マーリー)
系図(高田渡)
雨あがりの夜空に(忌野清志郎)
ボヘミアン・ラプソディ(クィーン)
アポロ(ポルノグラフィティ)
過剰な女(中森明菜)
乾杯(友部正人)
勝手にシンドバッド(サザンオールスターズ)
ボーン・イン・ザ・USA(ブルース・スプリングスティーン)
喝采(ちあきなおみ)
傘がない(井上陽水)
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森さんは私と同じ年の生まれだそうなので、選曲や体験に頷けるところが多い。
長かった1972年2月28日のことを歌っている「乾杯」の歌詞を延々と引用してしまうのも、すごくよくわかる。

もちろん懐メロ回顧エッセイではない。
たとえば「レブン・カムイ」というタイトルを見てモノノケ・サミットだと気づく同世代は、むしろ少数派なのだろう。
その辺りの選曲も、実に心地好い。
単行本の後書きでは、ニール・ヤングのアルバム『リヴィング・ウィズ・ウォー』のことを書いている。

森さんは今もっとも信用できる書き手の一人だと思うが、本来は映像作家だ。
ライターと呼ばれるような仕事をしている人たちの水準が、それだけ落ちているということなのだろう。


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ぼくの歌・みんなの歌

ぼくの歌・みんなの歌

  • 作者: 森 達也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/10/26
  • メディア: 単行本



Living with War

Living with War

  • アーティスト: Neil Young
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 2006/05/22
  • メディア: CD



にんじん

にんじん

  • アーティスト: 友部正人
  • 出版社/メーカー: avex io
  • 発売日: 2003/03/05
  • メディア: CD



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コメント 2

かものはし

はじめまして。森さんのタグ経由でこちらに来ました。
初めて有効活用したって感じです。
森さんのことは『いのちの食べかた』という映画で知りました。
『放送禁止歌』や、『A』など、とても興味のある分野を取り上げられていて
他にも読んだり、観たりと色々してみたいと思います。
by かものはし (2008-04-08 13:49) 

幻泉館主人

ご来館&コメントありがとうございます。

寒い時代に、森達也さんは信頼できる書き手ですね。
本当はたくさん映像作品を作ってほしいんですが。


by 幻泉館主人 (2008-04-09 00:47) 

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