三文オペラ CHRONICLES #450 [ボブ・ディラン『クロニクルズ』]
とりあえずオリジナル曲ができたのですが、ディランはこれを堂々と自分の曲だと言って歌うことはありませんでした。
当時ディランは古いフォークソングやウディ・ガスリーの曲を歌っていたのですが、その中に紛れ込ませて歌いました。
ウィーバーズの曲だと言って歌ったりしたそうです。
照れ臭かったのでしょうか。
でも、嘘はいけませんね。
当時のディランはよくいろいろな嘘をついていたようです。
→Folk Music Archives: The Weavers
一行空けて、話が変わります。
そんなディランの状況を変えたのは、意外にもブレヒトの演劇でした。
もちろん、スージーの影響です。
リース劇場(the Theatre de Lys)で上演された音楽劇に、スージーが関わっていたそうです。
→Lucille Lortel Theatre/Theatre de Lys, 1952-1999
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It was a presentation of songs written by Bertolt Brecht, the antifascist Marxist German poet-playwright whose works were banned in Germany, and Kurt Weill, whose melodies were like a combination of both opera and jazz. Previously they had had a big hit with a ballad called "Mack the Knife" that Bobby Darin had made popular. You couldn't call this a play, it was more like a stream of songs by actors who sang.
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「マック・ザ・ナイフ」はおなじみの曲です……あれ?
歌としてはあまり聴いたことがありません。
ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)の名盤、"SAXOPHONE COLOSSUS"で一番よく聴いたのかもしれません。
このアルバムでは"Moritat"というタイトルになっています。
友人の一人がロリンズの大ファンだったので、よく聴きました。
私はコルトレーンの方が好きでした。
つまり、私の場合は本来の「歌」ではなくて、ジャズのスタンダード・ナンバーとして馴染んでいたんですな。
70年代半ばによく行った吉祥寺のジャズ喫茶を思い出します。
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