蛇蝎の如く CHRONICLES #437 [ボブ・ディラン『クロニクルズ』]
ディラン青年の恋の苦悩は、一週間ぐらい続きました。
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As fate would have it, I ran into Carla again and asked about her sister. Carla asked me if I'd like to see her. I said, "Yeah, you don't know how much," and she said, "Oh, she'd like to see you, too." Soon we met up and began to see each other more and more.
運命の定めにより僕はまたカーラに出くわしたので、妹のことを尋ねた。カーラは会いたいかと訊いてきた。「ああ。どれだけ会いたいかわからないぐらい」するとカーラは言った。「あら、妹もあなたに会いたがってるのよ」
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ということで、すぐにうまく行ってしまったのです。
な~んだ。
ディランの場合は、スージーにキューピッドのような姉さんがいたのであっけなく成就(?)しました。
今の若者は……携帯電話のおかげで話が簡単なんでしょうね。
昔は大変だったんですよ。
家に電話をかけて、呼び出してもらうんですから。
普通は男の子が女の子の家に電話をかけて、一番煙ったいのは彼女のお父さんでしょうね。
以前書いたと思いますが、中学生の時にクラスの連絡網で、つまり電話をかけ継ぐ順が決まっていて、次々に伝言をしていくのですが、建設関係のおうちの女の子の家に電話をかけて、非常に恐い思いをいたしました。
何も悪いことしてないのに。
元々手の速いディランは、あっという間にスージーといい関係になりまして、音楽以外の生活はスージーと一緒にいることが中心ということになりました。
二人は魂の友だったのだろうと、ディランは言っています。
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Her mother Mary, though, who worked as a translator for medical journals, wasn't having it. Mary lived on the top floor of an apartment building on Sheridan Square and treated me like I had the clap. If she would have had her way, the cops would have locked me up.
でも、医学雑誌の翻訳の仕事をしていた彼女の母親、メアリーはそんなふうに思っていなかった。シェリダン・スクェアのアパートの最上階に暮らしていて、僕を淋病持ちみたいに扱った。もしも自分の好きなようにできるのなら、僕を警察に捕まえてもらっていたことだろう。
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また極端な言いようです。
どうしてそんなに嫌われたのでしょうか。
シェリダンスクェアの写真を探していたら、あら、ディランが写ってます。
グリニッジビレッジの通りですね。
→Shridan Square/Christopher Park
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