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神は細部に宿り給う - 小津安二郎の世界 [映画]

【追記】No.2

とても良い天気なのだが、風が強い。

今物干し台で竿が落ちる音がした。

ヒナが驚いて目を覚ますが、まだ寝ぼけている。



その少し前。

本日のヒナのひるね。

ヒナのひるね 2004年3月10日



【追記】No.1

それで、早速発掘しました。

「月刊ぴあ」1978年1月号です。

そう、当時「ぴあ」は月刊だったんです。

本文98ページ、定価150円(悪税なし)。

これで一か月もつんだから安いものでした。



表4ページに、サークル名と自分の名前が書いてあります。

あんまり「ぴあ」に名前を書く人はいなかったと思います。

天下の回り物で、部室に転がっていたのね。



こういう雑誌はほいほい捨ててしまうものですが、これはわざと残しておいたのですね。

記事も広告も、とても懐かしいものです。

1977年制作のお正月映画が中心かな。



キャニオン・レコードの宣伝は1ページ使って「'78年も、わたしはわたしの世界を歌う。」

中島みゆき『ありがとう』

山崎ハコ『ファーストライブ』

谷山浩子『ねこの森には帰れない』

いやあ、お三方ともかわいいです。



infoseek(isweb)が使えないので、開店休業状態だった幻泉館@和塩に画像を置いてみました。



月刊ぴあ 1978年1月号






今夜はのんびりとテレビを見た。

ひさしぶり。



20:00~21:55 NHK衛星第二

『保存版「小津百科」』



生誕百周年で小津安二郎監督の映画を放映した時に流した3分間の「小津百科」を37本まとめてやってくれた。

語りは大杉漣さん。

実に楽しい。



燻製の鮭を炙って、焼きすぎないうちにお茶漬けにして食べる。

うまそう!

大隈講堂が出てきた時には、なんだかジーンと来てしまった。



「小津の赤」は初耳。

考えてみれば、傑作とされる作品は白黒の映画が多かった。

フレームを多重構造にしたがるのは、よくわかる。

画面を一枚絵にしたくないのだ。



学生時代に小津安二郎監督の映画を見ようとすると大変だった。

まだ月刊誌だった『ぴあ』や『シティロード』で上映館をチェックしておいてあちこちに出かけなければならない。

そうそう、当時はメモを取りながら映画を見ている映画青年がいたのだよ。



どこかに当時の『ぴあ』が残っているはずだ。

後で発掘しよう。



「小津百科」

1.「スポーツ」(学生ロマンス 若き日)

2.「幻のフィルム」(和製喧嘩友達)

3.「就職」(大学は出たけれど)

4.「蒲田ナンセンス」(突貫小僧)

5.「ファッション」(朗らかに歩め)

6.「学生もの」(落第はしたけれど)

7.「ハリウッド映画」(その夜の妻)

8.「モダン」(淑女と髯)

9.「サラリーマン」(東京の合唱)

10.「こども」(生れてはみたけれど)

11.「斎藤達雄」(青春の夢いまいづこ)

12.「検閲」(東京の女)

13.「カメラ」(非常線の女)

14.「深川」(出来ごころ)

15.「母」(母を恋はずや)

16.「ペンネーム」(浮草物語)

17.「蒲田撮影所」(東京の宿)

18.「和の舞台」(鏡獅子)

19.「友情」(一人息子)

20.「小物」(淑女は何を忘れたか)

21.「父」(戸田家の兄妹)

22.「笠智衆」(父ありき)

23.「人情もの」(長屋紳士録)

24.「戦争」(風の中の牝鶏)

25.「映画女優」(晩春)

26.「茅ヶ崎館」(宗方姉妹)

27.「鎌倉」(麦秋)

28.「ごちそう」(お茶漬の味)

29.「大都会」(東京物語)

30.「ロケ地」(早春)

31.「音楽」(東京暮色)

32.「カラー」(彼岸花)

33.「空間演出」(お早よう)

34.「リメイク」(浮草)

35.「鎌倉文化人」(秋日和)

36.「着物」(小早川家の秋)

37.「ひとりぼっち」(秋刀魚の味)



NHK 小津安二郎特集



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コメント 10

pglove

TITLE: Re:神は細部に宿り給う - 小津安二郎の世界(03/10)
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おはようございます。

つい数日前に小津について語ったいたんですよ。知人と。

なんだか、この人の映画にでてくる女優さんは今の女優さんと全然雰囲気がちがうと。凛としてるね~と。



湯のみ茶碗をもつ指の動き一つみても小津の映画って面白いですね。



フランス人に小津や溝口が好きな人が多かったようにおもいます。

私の知り合いだけかもしれませんが。
by pglove (2004-03-10 08:38) 

幻泉館 主人

TITLE: Re[1]:神は細部に宿り給う - 小津安二郎の世界(03/10)
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pgloveさん、こんにちは♪



>なんだか、この人の映画にでてくる女優さんは今の女優さんと全然雰囲気がちがうと。凛としてるね~と。



ええ、違いますね。

今の日本人にそれを期待するのは無理というものなんでしょう。



フランス人は北野武監督や黒沢清監督がお好きなように思います。

情報が偏ってるかもしれないけど。
by 幻泉館 主人 (2004-03-10 11:51) 

chappi-chappi

TITLE: Re:神は細部に宿り給う - 小津安二郎の世界(03/10)
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こんにちは~。



昨日こけたみたいですけど、だいじょうぶですか~?今日になってやっぱり骨が折れてた、とかよくあるので、一度見ておいたほうがよかよ。



大杉漣さんの語りいいですね~。素朴だけど、どこか反骨的なひびきがあってすきです。



突貫小僧は気になることがあって、いつか書きたいと思っています。



大熊講堂、なつかしいです。昔夜中に東京を歩き回ったときに行きました。



以上、報告終わりっ。
by chappi-chappi (2004-03-10 11:58) 

幻泉館 主人

TITLE: Re[1]:神は細部に宿り給う - 小津安二郎の世界(03/10)
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chappi-chappiさん、こんにちは♪



>昨日こけたみたいですけど、だいじょうぶですか~?今日になってやっぱり骨が折れてた、とかよくあるので、一度見ておいたほうがよかよ。



言われてみると、左足首が少しアレ?

子供がコケてもなんてことないけど、年寄りがコケると危ないからのぉ。

大丈夫だと思います。



>突貫小僧は気になることがあって、いつか書きたいと思っています。



お!

突貫小僧!

小津監督が抜擢して人気者になった役者さんですね。

さすがchappiさん、よくご存知で。



夜中に大隈講堂の前で騒いではいけません。

怒られました。
by 幻泉館 主人 (2004-03-10 12:17) 

yitiko

TITLE: Re:神は細部に宿り給う - 小津安二郎の世界(03/10)
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>そうそう、当時はメモを取りながら映画を見ている映画青年がいたのだよ

・・・・・・

そうそうストップウォッチ持ってるのもいたよ。どのシーンが何秒続くかって。あの青年たちは今なにをしているのでしょうね、一人はうちにいますけど。昨夜私も観ていました。
by yitiko (2004-03-10 16:08) 

幻泉館 主人

TITLE: Re[1]:神は細部に宿り給う - 小津安二郎の世界(03/10)
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yitikoさん、こんにちは♪



ビデオのおかげで、今はその気になれば映像の精緻な分析ができるはずなのに、シロウトでそういうことをする人は減ったように思います。



以前深夜の番組で、配給会社に就職した知人が映画の宣伝のために身体を張ったゲームをやらされているのをちらりと見たことがあります。

元映画青年はそんなふうになったりしてるわけです。
by 幻泉館 主人 (2004-03-10 17:14) 

ジョンリーフッカー

TITLE: Re:神は細部に宿り給う - 小津安二郎の世界(03/10)
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シティロードも買ってましたよ。
by ジョンリーフッカー (2004-03-10 23:12) 

chappi-chappi

TITLE: Re:神は細部に宿り給う - 小津安二郎の世界(03/10)
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またたびこんばんは~。



本にも、買ったとき、名前と買った年月日を書いていました。ついでに住所と電話番号も書いて、「拾った方は下記までご連絡ください」とか書いていました。自分の字が今とちっとも変わっていないのに気づきます。
by chappi-chappi (2004-03-10 23:42) 

幻泉館 主人

TITLE: Re[1]:神は細部に宿り給う - 小津安二郎の世界(03/10)
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ジョンリーフッカーさん、こんばんは♪



>シティロードも買ってましたよ。



ええ、買っておりました。

1冊とっておけばよかったなあと思います。
by 幻泉館 主人 (2004-03-11 00:46) 

幻泉館 主人

TITLE: Re[1]:神は細部に宿り給う - 小津安二郎の世界(03/10)
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chappi-chappiさん、こんばんは♪



>本にも、買ったとき、名前と買った年月日を書いていました。ついでに住所と電話番号も書いて、「拾った方は下記までご連絡ください」とか書いていました。自分の字が今とちっとも変わっていないのに気づきます。



字はね~、私も変わらないです。

へたっぴ。

中学生のころのノートも同じ字のようです。
by 幻泉館 主人 (2004-03-11 00:47) 

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