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『六文銭 BOX』 [音楽]

【追記】No.3

ヒナのひるね。



毎度同じ写真に見えますが、ちゃんと今日撮影したものなんですよ。

本当にいいお日和で、ヒナも幸せそうに寝ております。



ひさびさに大菜園に行かないと。



ヒナのひるね 2004年2月11日



【追記】No.2

『六文銭メモリアル Vol.2』には「街と飛行船」が入っている。

森達也さんの『放送禁止歌』に登場する曲で、作詞は別役実さん。

別役さんの同名演劇で使われた曲だったと思うが、なぜか映像で六文銭がさっと歌うのを見たような気がする。

東陽一監督の『やさしいにっぽん人』(1971年)でも使われていなかったかしら。

これは勘違いかもしれない。



 ♪ 空には飛行船

 ♪ 地上にはお祭り



 ♪ 爺さんも婆さんも

 ♪ しわだらけの顔に

 ♪ お白粉をベタベタ塗って 踊ろう



やや露悪的な言葉遣いで、地上の不幸なイメージに表面だけの飾りをくっつけて祭りに転化させようと歌う。



 ♪ 乞食もドロボーも

 ♪ ボロボロの衣裳に

 ♪ 造花をいっぱいくっ付けて 歌おう



この先、歌詞カードに○○という伏せ字が現われる。



 ♪ ○○○○○○○○○

 ♪ 涙で汚れた顔に

 ♪ 幸せのお面を付けて笑おう



この部分の伏せ字は、森さんの『放送禁止歌』に言葉が書いてある。

「まま子」と「みなし児」である。



CDではこの○○部分の音を切り取り、逆回転させて元の場所に収めている。

昨日の日録に書いたSoundEngineのようなソフトを使えば、元の演奏が復元できるだろう。(やらないけどね。)



「街と飛行船」には、もう一箇所音を逆回転させた部分がある。



 ♪ ○○○○○○○○○

 ♪ 曲がったそえ木に

 ♪ リボンで飾りを付けて走ろう



明らかに脚の不自由な人を指す言葉が入っていたはずだ。

ELECから出ていた『唄の市 第一集』は冒頭がこの曲だったと思う。

手製復刻CD-Rを作るのを忘れていたわ。



『唄の市 第一集』には泉谷しげるさんの「戦争小唄」も入っているので、中古で安く出ていたら買っておいた方がいいですよ。

ヤフオクなんぞで、「放送禁止」モノならわけもわからず高値を付けたがる御仁に、売れることでしょう。

もちろん高く売れなくても、私は責任持ちません。



【追記】No.1

六文銭がスタジオで録音したアルバムは『キングサーモンのいる島』だけだ。

当時のキングレコードは既に高田渡さんの『ごあいさつ』などを出していたが、ベルウッド・レーベルを作って出した最初のアルバムが、この『キングサーモンのいる島』だった。

1972年、ベルウッドが活動を開始したのは、URCとELECの終わりが見えた時でもあった。



『キングサーモンのいる島』の楽曲はすべて及川恒平さんの作詞である。

別役実さんの詩やレノン&マッカートニー、メラニーの曲まで現われるライブ盤とはかなり雰囲気が違う。

三浦光紀さんというディレクターの個人レーベルであったベルウッドがこのような形で六文銭のレコードを作り続けていたら、歌謡曲に出現した「ニュー・ミュージック」もかなり違うものになっていたかもしれない。



『六文銭メモリアル』は当初2枚組みで出たアルバムを、2枚に分けて出したものだ。

たぶんお金が足りなくて、廉価盤なのにVol.1しか買うことができなかったのだと思う。

無理して買えばよかったと、ずっと後悔していた。



『キングサーモンのいる島』に比べるとずっとばらばらな印象を受ける『六文銭メモリアル』だが、中学生の時に行ったコンサートの様子を思い出すので、とても気にいっていた。



隣町の公会堂は空席が目立った。

僕はマイクを内蔵したカセットテープレコーダーを持って行って、堂々と録音した。

すぐ側には立派なマイクスタンドを立てているお兄さんもいた。

ノンキな時代だ。



1曲目は「お陽さまはどちらからのぼるのですか」。

及川恒平さんの作詞作曲。

なんだか永島慎二さんの『フーテン』に出てきそうな光景を歌っている。



 ♪ 知らない国のひとり旅 話し相手は僕だけ

 ♪ 青い流れで泥靴を 洗う積りが街ばかり

 ♪ お陽さまはどちらから のぼるのですか



ベースの音が切れていたのが、突然大音量で鳴り出して、バランスはめちゃくちゃ。

小室さんの語りは、その弁解から始まった。

その間も、誰かが必ずチューニングをしている。

「五弦の音が違ってました。ごげんなさい。」

こんな冗談を今でも覚えている。

1971年、僕は中学3年生だった。






『六文銭 BOX』ベルウッドBOXシリーズの残り3点が届いた。

『六文銭 BOX』『小室等 BOS』『及川恒平 BOX』。

全部でCD10枚にもなるので、すぐには聴き切れない。

何はともあれ……。



私の場合は、『六文銭 BOX』なのです。

中学生の時、最初に聴きにいったコンサートが拓郎さんと六文銭だったので、やはりとても近しいのです。

以前書いたことですが、休みの国の「追放の歌」もずっと六文銭の曲だと思っていたくらいです。

最初に六文銭で聴いたのね。

別役実さんの詞に小室等さんが曲を付けたのだと、勝手に思い込んでいたのです。



この六文銭は「第8次六文銭」とでも呼ぶべきメンバー。

1971年に上条恒彦さんと大ヒット「出発の歌」を生み出したメンバーです。

小室等(g.)

及川恒平(g.)

原茂(g.)

橋本良一(b.)

四角佳子

もちろん四角佳子さんは後に吉田拓郎さんの最初の奥さんになったおケイさんです。



「楽団六文銭」のサイトを見つけましたが、今も活動しているのでしょうか。

「楽団六文銭」



アルバム3枚分+ボーナス音源、CD4枚で4000円+悪税。

聴きたいけれど入手できなかった人には安いし、趣味に合わない人には高いですね。

あたりまえか。



ボーナス音源以外は既にアナログレコードで持っているものです。

元々自分で新盤を買ったのは、『六文銭メモリアル VOL.1』だけ。

廉価盤だったので、1300円だったと思います。

他のものは数年前に中古で買いました。

人気があるわけではないので、ヤフオクあたりでもそれほど高値にはなりません。

ずっと欲しかったので、中古を手に入れた時はとても嬉しかったです。



ディスク: 1『キングサーモンのいる島』 1. キングサーモンのいる島 2. 私の家 3. ホワン・ポウエルの街 4. 小さな動物園 5. 夏二人で 6. おもちゃの汽車 7. 春は日傘の 8. サーカスゲーム 9. 流星花火 10. インドの街を象にのって ディスク: 2『六文銭メモリアル VOL.1』 1. 思い出してはいけない 2. 夢のまた夢 3. 追放の唄 4. それから 5. ネコの歌 6. 私はスパイ 7. へのへのもへじの赤ちゃん 8. 海賊の歌 9. 面影橋から 10. さよならの歌 11. 雨が空から降れば 12. ひとりぼっちのお祭 ディスク: 3『六文銭メモリアル VOL.2』 1. 長い歌 2. In My Life 3. お陽様はどっちからのぼるのですか 4. リンゴの木 5. 今日はいい天気だな 6. まわる 7. 街と飛行船 8. こわれました 9. ロック天国 10. 無題 11. この大空に捨ててしまおう 12. 傷ついた小鳥 『ボーナスディスク』 1. 和歌 2. 思い出してはいけない 3. ヒゲのはえたスパイ



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コメント 10

のぶこば

TITLE: Re:『六文銭 BOX』(2/11)
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この頃、吉田拓郎のオールナイトニッポンに四角佳子さんと一緒に出てたりしましたね。二人でふざけて「鼻くそ丸めて万金たーん!!」などといってハモったり、好きなことをやってましたよ。
小室さんといえば、「12階建てのバス」という歌がよくかかってました。小室さんも深夜放送やってたんですよね。
by のぶこば (2004-02-11 02:59) 

幻泉館 主人

TITLE: Re:Re:『六文銭 BOX』(2/11)
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のぶこばさん、続けてありがとうございます。

>この頃、吉田拓郎のオールナイトニッポンに四角佳子さんと一緒に出てたりしましたね。二人でふざけて「鼻くそ丸めて万金たーん!!」などといってハモったり、好きなことをやってましたよ。

それ、覚えてます。
 ♪ は~な~く~そ~

小室さんはサングラスかけてましたね。
バイタリス・フォーク・ビレッジを長くやっていたように思うのですが、他にも何かあったかしら。
by 幻泉館 主人 (2004-02-11 05:44) 

yitiko

TITLE: Re:『六文銭 BOX』(2/11)
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ひなちゃん、時々縦縞や横縞が入っているので、同じ日じゃないって分かります。毛のつやがいいですね。うちのシェルティ、ハナさまは襤褸の塊のようになってストーブの前にいます。
by yitiko (2004-02-11 17:04) 

Dr.悠々

TITLE: Re:『六文銭 BOX』(2/11)
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うちにも昨日届きました。六文銭と、小室等と蔵さんのボックス。明日ぐらいには蔵さんのクリスマスアルバムも届くはず。さあ、どれから聴こうかな?
「私は月には行かないだろう」って好きだったんですよ。あれは「東京」に入っていたっけ?
「唄の市第1集」持ってますよ。アナログだけど・・(ん?CDでは出てないのかな?)。そうそう、1曲目がこの唄です。「キングサーモン」とか「密漁の夜」は、音楽雑誌で歌詞だけみて聴きたいなあと思っていたけど、当時は買えなかった。30年ぶりぐらいに聴くことになります。
by Dr.悠々 (2004-02-11 18:13) 

幻泉館 主人

TITLE: Re:Re:『六文銭 BOX』(2/11)
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yitikoさん、こんばんは♪

>ひなちゃん、時々縦縞や横縞が入っているので、同じ日じゃないって分かります。毛のつやがいいですね。

ありがとうございます。
ヒナめも喜んで……テレビの上でぐうぐう寝ております。
うるさくないのかしらね。
おきゃんぴいだったヒナもだいぶ落ち着いてきて、よく寝るからネコに変わりつつあります。
by 幻泉館 主人 (2004-02-11 22:27) 

じゃんばらや5933

TITLE: Re:『六文銭 BOX』(2/11)
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幻泉館さんおつかれんこん!

ひなちゃんの昼ね姿は・・・
体が辛そうです。
でも猫背というくらいなんだから、まるまっていてちょうどいいんでしょうね。

実は本日幻さんの日記を昔のものから拝見しておりました。
面白いです。
日記のスタイル的にはずっと同じですが、段々と輪が広がって語りかけの部分が多くなっていますね。

なんでそんなことをしていたかと言うと
「世界の中心で愛を叫ぶ」について幻さんが語っていたのを思い出したからです。
確かおじいちゃんが「骨を一緒に埋めてね」この部分を取り上げていたかと思いますが・・・。
もう少し探してみます。

日記と全く関係ないコメントですみません。。。
by じゃんばらや5933 (2004-02-11 22:28) 

幻泉館 主人

TITLE: Re:Re:『六文銭 BOX』(2/11)
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Dr.悠々さん、こんばんは♪
もうだいぶ聴き込んだのでしょうか。

ストリングスを使った凝ったアレンジのものは古臭い感じがしますな。
これだけ枚数があると、いろいろな思いが込み上げてきて、遅々として進みません。
by 幻泉館 主人 (2004-02-11 22:32) 

幻泉館 主人

TITLE: Re:Re:『六文銭 BOX』(2/11)
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じゃんばらや5933さん、こんばんは♪

日記と関係のない話題、大歓迎です。

>日記のスタイル的にはずっと同じですが、段々と輪が広がって語りかけの部分が多くなっていますね。

そうなんですか、あまり振り返っていないので気づきませんでした。
確かに最初は語りかける相手というものがいなかったからそうなんでしょうね。
Lycosの時と違って、話し相手がたくさんできて良かったです。
途中から一人の人に向けて語りかけたりすることも多いのですが、それがどこなのかは、ひ・み・つ、ね。
by 幻泉館 主人 (2004-02-11 22:37) 

じゃんばらや5933

TITLE: Re:『六文銭 BOX』(2/11)
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幻泉館 主人さん
>途中から一人の人に向けて語りかけたりすることも多いのですが、それがどこなのかは、ひ・み・つ、ね。
by じゃんばらや5933 (2004-02-11 22:59) 

幻泉館 主人

TITLE: Re:Re:『六文銭 BOX』(2/11)
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あら、そんなたいしたことじゃありませんよ~。
しまったなあ。
by 幻泉館 主人 (2004-02-11 23:06) 

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