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北原早苗「少年」(1970年) [音楽]

【追記】No.2



ところで昨日の日録で蔵出しの「ヒナの由来」が意外にウケてしまったので、調子に乗って補足しておきます。



ヒナは若く見えますが、実は結構トシです。

人類の年齢に換算すると、そろそろ私を追い越していると思います。(すげえトシじゃんね)

そのころ、佐伯日菜子さんはまだそれほど多くのお仕事をしていませんでした。

どうしてこんな夜泣きじじいが、かわいいお嬢さん佐伯日菜子さんの名前を知ったのか?

デビュー作を観たからです。



『毎日が夏休み』(1994年)

原作のマンガが大島弓子さんで、監督が金子修介さん。

素敵なお父さん役を、佐野史郎さんが演ってます。



ね、わかってくれる人はわかってくれると思います♪

(あたりまえだわな)



【追記】No.1



プチコスプレ会場

http://goodmusic.ddo.jp/~chappi/index.cgi



またまたまた忘れておりました。

わざとやってるんじゃないかってぐらいアホ。

けっしてそのようなことはございません。

本命さんが風邪でダウンして停滞気味だけどそれでも、絶賛開演中!

ふるって御参加くださいませ。






今年の夏、2003年8月。

僕はものごころついてから一番静かな夏休みをすごした。

宿題を抱えた一週間だったが、雨が続いて、どこにもでかけなかった。

唯一のイベントは、かわいい子供のお見舞い。

浜の近くにあるおうちに少しの間お邪魔しただけだ。



雨上がりの深夜に散歩をした。

普段はは暴走族がゆっくりと駆け抜けるような通りに、車がまったく通っていない。

夜空を見上げると、いつもより少しだけ星が多かった。

ふっと口をついて出たのが、「少年」という曲。



 ♪ 去年の ぼくの心の中は

  Am    E7    F6   Am

 ♪ ひどく おだやかで静かだった

  Am    G7    C   E7



北原早苗「少年」北原早苗さんの「少年」(1970年)である。

作詞が万里村ゆき子さん、作曲が加藤和彦さん(!)。

静かに思春期の少年の心情を歌っていて、身に覚えのある元少年としては、胸が痛くなるような曲だ。



実はこの北原早苗さんのことはほとんど知らない。

「北原早苗、トン子です!」という声を聞いたことがあるような気もするのだが、番組はまったく記憶にない。

AM放送のスポットCMで、この冒頭をよく耳にしたのかもしれない。

まだ吉田拓郎さんが出現する前、フォーク調歌謡曲である。

僕はまだ中学2年生だった。

もうすぐ「14歳」。



中学生のころ、僕は抜群の優等生だった。

多少ひねくれた発言はするものの、学校の授業を聞いているだけでテストではほぼ満点が取れたし、剣道部で毎日まじめに練習していた。

田舎の中学校なので男子は全員坊主刈り。

時々セルフレームのメガネを掛ける、かわいい(ホント!)優等生だった。



でも、僕の心の中が「ひどくおだやかで静か」だったことなどない。

それから十年近くの間、痛いほどの感受性に苦しみ、常に狂気と隣り合わせのところにいた。

僕が「酒鬼薔薇少年」にならなかったのは、たぶん運が良かっただけなのだ。



 ♪ ともだちの生きかた おんなのひとのにおい

  E7  A    C#m    Bm7    E7

 ♪ だれかのうわさや ふしぎな胸さわぎ

  E7  F#m   C#m   D   E7



今年の夏、僕の心がひどく穏やかで静かだったのは、そんなものをすべて切り落したからにすぎない。

心を乱すものから逃げ出して、雨上がりの夜空を見上げていたのだ。

それが2003年8月の20日過ぎ。

一週間ほどして、僕はなにげなく「楽天広場」に日記をアップし始めた。



北原早苗さんの「少年」は数年前に投げ売りの中古でシングルレコードを買ったのだが、手製復刻CDがどこかに沈んでしまった。

また作業をするのは面倒なので検索してみたら、CDで発売されていた。

単独ではなく、「極・奥のフォーク道」という企画もので、4枚組。

今手に入るのかどうか知らないが、同じDisc3には、



> ひとつぶの涙/シモンズ

> 花のように/ベッツィ&クリス

> 一人の道/ピンク・ピクルス

> 比叡おろし/小林啓子



といった曲が並んでいて、これはちょっと聴いてみたいラインナップでありました。



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コメント 6

isemari

TITLE: Re:北原早苗「少年」(1970年)(12/17)
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少年時代を,やたらノスタルジックにあの頃は良かった~毎日楽しかったと楽園のように語るのも良いが。

冗談ではない。毎日不条理の連続の中,生殺与奪権も決定権も他人に握られてよく分からないルールのもとに,くそ狭い教室の中というこぜま~い世界の中で、感受性と自意識が過剰のゆえに時にはおどけたりしながらも内心は汗だくだった,りする子供であることの痛みを思い出しますな。(ちょっとこの辺太宰っぽく書いてみました。)
リリーシュシュの全て(だっけ?映画です)あれも痛かった。

辻邦生の北の岬の中の円形劇場からという短編で
夏休みは一年の中で,そこだけぽっかりと丸く穴があいた青空のようだった。
って記述があったな~。

ちなみに怖がりなので,リング1でも2でも貞子が出てくるとちゃんと見ないので,顔を見たことないな~。佐伯日菜子さんの貞子。
by isemari (2003-12-17 09:28) 

幻泉館 主人

TITLE: Re:Re:北原早苗「少年」(1970年)(12/17)
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isemariさん、こんにちは♪

「人は子供時代を生きるために生まれてくるのだ」(水木しげる)
その子供時代が終わるころが「少年」なのかな。
幸せな子供時代を送れなかった人は本当にかわいそう。
送れちゃった君は、お返しをする番だ。
君は子供たちを幸せにしてあげなきゃらならない。

 ♪ 生き延びておくれ 砂漠の子供たち(ホン・ヨンウン)
by 幻泉館 主人 (2003-12-17 09:53) 

夏見還

TITLE: Re:北原早苗「少年」(1970年)(12/17)
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おはようございます。

毎日が夏休み、劇場に見に行きましたよ~。
日菜子さん、かわいかったですよね!!
by 夏見還 (2003-12-17 11:51) 

幻泉館 主人

TITLE: Re:Re:北原早苗「少年」(1970年)(12/17)
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還尼様、おはようございます。
昼過ぎでございます。

ええ、かわいらしゅうございました♪
佐野史郎さん、いいお父さんでしたなぁ。
by 幻泉館 主人 (2003-12-17 12:07) 

Tadzio

TITLE: Re:北原早苗「少年」(1970年)(12/17)
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>>2003年8月の20日過ぎ。

人にはそんな日があるような気がしますね

長く暗い螺旋階段を行きつ戻りつしながら・・。
(月並みだけれどヨカッタヨカッタ)
by Tadzio (2003-12-17 13:34) 

幻泉館 主人

TITLE: Re:Re:北原早苗「少年」(1970年)(12/17)
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Tadzioさん、こんにちは♪
なにげない日常に転機を感じることがあるものですね。
この年末、とてもたくさんのものを捨てようと思っています。
十年間ためた垢みたいなもの、いろいろ。(汚いなぁ)
by 幻泉館 主人 (2003-12-17 15:56) 

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